美味しい紅茶の淹れ方

紅茶

 

木々の葉もすっかり落ち、ピリッとした乾いた空気が初冬を感じさせます。こんなときはからだと気持ちをホッとさせてくれる温かい飲み物が恋しくなりますね

先日、知り合いから紅茶の葉をいただきました。せっかくのプレゼントを美味しく飲みたいので、紅茶のこと、美味しい淹れ方について調べてみようと思います。

▼紅茶も緑茶もウーロン茶も同じ木から?

世界的に生産量の多い茶葉は、順番に紅茶、緑茶、ウーロン茶となっています。こうした区分は茶の葉の外観や形状で行うのではなく、「製造方法の違い」によって行います。つまり、摘み取ったチャの木の生葉を原料とすることは共通ですが、醗酵させるかどうか、どの程度醗酵させるのかによって味や香りが違ってくるのです。

チャは椿の仲間で、学名を「カメリア・スネンシス」といい、とても寿命の長い永年性の常緑樹です。チャの木の葉を摘んで、揉んだり醗酵させたりすることによって茶葉ができあがります。紅茶とは、生葉を充分に醗酵させ完全に酸化させた、いわば「強醗酵茶」です。対して緑茶は、茶葉を過熱して酸化を止めたお茶「不醗酵茶」で、ウーロン茶は少し酸化させ、それを途中で止めた「半醗酵茶」になります。

▼紅茶の等級

紅茶の等級とは、品質の善し悪しではなく茶葉の大きさと外観を現したものです。
等級の区分は茶葉が大きい順に下記のように分けられます。

  • OP(オレンジ・ペコー)
  • P(ペコー)
  • BP(ブロークン・ペコー)
  • BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)
  • BOPF(BOPファニングス)
  • F(ファニングス)
  • D(ダスト)

さらに、等級とは別に、茶葉の製法をあらわす「CTC(CRUSH、TEAR、CURLの頭文字をとったもの)」と表記されたものがあります。

▼ゴールデンルール

イギリスでは、紅茶の色・香り・味を存分に楽しむための淹れ方のコツ、「ゴールデンルール」が古くから伝えられてきました。このルールに従って丁寧に淹れた一杯は格別の味わいなのだそうです。

1.良質の茶葉を使う。
古くなった茶葉は味や香りが落ちるので、なるべく新鮮なもので淹れます。

2.ティーポット、カップを温める。
ポットとカップに熱湯を注ぎ、温めます。

3.茶葉の分量を正しくはかる。
ティースプーンで茶葉の量を正確にはかりましょう。量は等級によって異なります。

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