長野県で誕生し育まれた優れたブランドを表彰する「信州ブランドアワード」。
「ゼロカーボン」がテーマの「しあわせ信州」部門と「NAGANO GOOD DESIGN」部門の各部門の大賞を受賞した2社を、各部門賞の中より4社をご紹介します。
「VAIO®️SX14 VJS142シリーズ」(VAIO株式会社)
VAIO株式会社 取締役 林 薫さん
北アルプスの山々の麓に田園が広がる安曇野市。この田園風景の中に「VAIO」の生産拠点があります。
2014年にソニーのPCブランドであった「VAIO」の生産を行う事業部が独立。ソニーの「エンドユーザーに対するこだわり」の信念を受け継ぎつつ、「ビジネスにおける生産性の向上」に舵を切り、VAIOの基幹工場のあった安曇野に本社を構え、VAIO株式会社として歩み始めました。
安曇野に根付いて
「VAIO株式会社となった時、改めてものづくりにこだわり直すという意味で、製品の品質に自分たちで責任を持つことを徹底的に追求しました。その結果、現在VAIOの製品は全てこの工場で、約50項目にもおよぶ最終的な点検やコンフィギュレーション(設定)を行ってから出荷しています。私たちはこれを『安曇野フィニッシュ』と呼び、大事なコアバリューのひとつだと考えています」
と話すのはVAIO株式会社取締役の林薫さん。
1997年にVAIOが誕生してからずっと、設計・生産に携わってきたエンジニアのひとりです。
そして、VAIOとして独立したとき、目指したのが地域の人々の誇りとなるブランドになること。本社には安曇野が好きだから、VAIOで働きたいとI・Uターンしてきた人も多いそう。
このことが、地域と共生した企業になっていきたいとの思いをさらに強めたと言います。
使い心地や機能をつきつめると美しさになる
使い心地の良さも、PCのパフォーマンスの要素であるとの信念を持ち、製品開発を行うVAIO株式会社。
そのこだわりは、キータッチにとことんこだわったキーボード、机との段差とを感じさせない絶妙な角度のパームレスト、額縁を極限までそぎ落した液晶画面、片手で持ち運びやすいフォルムなど、VAIOのPCの随所に表現されています。
「安曇野FINISH」(最終チェック)ではAIや機器によるものに加え、87つのキー全てを実際に自分の指で叩くなど、自分たちの五感を使った、ユーザー目線でのチェックが行われています。
「使い勝手や機能にこだわった結果がかっこよさ、いわゆる『機能美』になっていくことを目指しています。例えばVAIOのデザインの特徴の金属のオーナメントも液晶基板の保護の役割を担っているんですよ」
と林取締役が言うように、性能、使い心地、生活スタイルへのマッチ、すべての機能を突き詰める中で生まれた機能美はまさに、四半世紀のVAIOの歴史の中で培ってきたものと言えます。
シンプルでありながら、ハイパフォーマンス、心地よい操作性、そして、日本らしい美意識を活かしたデザイン、品質への徹底したこだわりが、ブランドアワードにおいても高い評価を得ました。
次なる目標はグローバル化
「独立後は、国内法人向けに注力してきましたが、その下地が整ってきたので、もう一度グローバルに目を向け、VAIOというブランドで世界を舞台に勝負したいなと思っています」と言葉に力を込める林さん。
安曇野の地から、世界へ向け、VAIOが羽ばたこうとしています。
コラム:VAIO SX14について
今回、信州ブランドアワード、グッドデザイン部門の部門賞を受賞した VAIO SX14はVAIOシリーズの定型であった13.3インチではなく、ひと回り大きな14インチのワイドディスプレーを採用しました。
ディスプレー自体は大きくなったのですが、実は額縁部分を非常に細く作っていることもあって、13インチのモバイルPCとほぼ同じサイズの筐体の中に液晶を収めています。
さらに、東レ株式会社との共同開発で生まれた高弾性UDカーボンを用いた天板で、剛性を確保するとともに、モバイルノートPCトップクラスとなる999gという軽量化も実現しました。
※この記事は2022年5月時点の情報です。取扱商品等は変更になっている場合がございますので、ご了承ください
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