2013.06.27 [ILOVE信州]
“夢は北相木で夏フェス!(2)”
夢は北相木で夏フェス!(2)
「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。
第12回目のI♥信州は、東京都三鷹市から南佐久郡北相木村に移住された、峰尾勝巳さんにお話をお聞きしました。
前編では、峰尾さんが北相木村に移住するまでの経緯をお話いただきました。
◆前編はこちら
後編では、現在峰尾さんが行っている先輩移住者としての活動や、北相木村でかなえたい夢をご紹介します。
■多様化するIターン希望者と地域とをコーディネート
現在峰尾さんは、北相木村の先輩移住者として、他の地域から南佐久地域や北相木村への移住促進活動に取り組んでいます。
東京都内でシンポジウムを開催し、南佐久地域ブースでのIターン希望者との面談や、3泊4日の田舎ツアーの参加案内など、積極的に活動を行っています。
峰尾さん:「僕らが移住した頃の時代と今の現代の移住では、田舎暮らしのスタイルが違います。
僕らの頃は、地域に入って農業や林業をしたり、自然をどう自分の中に取り込んでいくかというのがあったのですが、今は子供を田舎で育てたいとか満員電車に揺られて通勤する生活とは違う生活スタイルをしたい、という人が多い。そういう人たちに向けて新しいアプローチの仕方をしていかないといけないなと感じています。」
時代の変遷とともに多様化する移住者のニーズ。
就農だけではなく、自然の中で子育てをしたい、家族の時間をもっと大切にしたいという若年の移住者が昨今増えてきています。
都市部に住む方々がなぜ田舎暮らしを考えるのか、移住者たちの心情は地方からの目線だけではなかなか分からない、と峰尾さんは話します。
北相木村は、山村留学や田舎暮らし体験ツアーなども行っており、
移住者の方も増えてきています。
村内には、キャンプ場やロッジ、屋外ステージなどのレジャー施設が整備されている
「長者の森」があります。
峰尾さん:「僕は都会と田舎のコーディネーターになれると思っています。
英語と日本語の両方の言葉が分かる人が通訳になれるように、PTAや公民館長に任せるのではなく、都市の生活と田舎暮らしの両方が分かる僕らのような先輩移住者をコーディネーターにさせてもらえれば、両方とのコミュニケーションがもっととれるのではないかなと。
そういう地域コーディネーターが、今必要なんじゃないかな。」
■若い力を集めて北相木村をもっと元気に!
プロミュージシャンとして活躍した経験を持つ峰尾さんには、北相木村でかなえたい夢があります。
それは、高校生のアマチュアバンドなど若い力を集めてロックフェスティバルを開くということ!
夏の時期になると、日本全国各地でさまざまな音楽フェスティバル、いわゆる“夏フェス”が開かれます。
峰尾さんは、その夏フェスを北相木村でも実現させたいと考えています。
峰尾さん:「北相木村にはいいステージがあるんですよ!加藤登紀子さんのご主人が設計デザインしたステージで、電源車もちゃんと入って来れますし、周囲にはキャンプ場やコテージもあります。
今、高校でも軽音部がありますし、ガールズバンドもすごく出てきています。
バンドをしていたら絶対ステージで表現したいんですよ。そういう若い子たちの表現の場を作りたい。
それに、地域の活性化で一番大事なのはやはり祭りだと思うんです。北相木にいけば、夏はフェスティバルがある、というように地域も一緒に盛り上げていきたいなと思っています。」
緑溢れるステージの中での演奏…演奏する側も聴く側も気持ち良さそうです!
峰尾さんは今でも日々音楽に触れています。
北相木村の自然の中に響き渡る音楽と、高校生の若さ溢れるエネルギッシュなパワーは、北相木村に新しい風を起こすような予感を感じさせます。
夏は北相木でロック!が合言葉になる日も近いかもしれません!
■信州へ移住を希望される方へメッセージ
最後に峰尾さんに信州へ移住を希望される方へのメッセージをお聞きしました。
峰尾さん:「自分の暮らし方を考えてみましょう、ということですかね。
今の暮らし方でもいいんですが、とにかく自分の暮らし方をもう一度ちゃんと考えてみませんか?と伝えたいです。
例えば都会で満足して遊んで、金銭的に大変な思いをしていいのか…、それとも、もっと違った意味で、精神的に潤っていきたいのか…。
都会で無理して肩肘張らなくても、田舎はもっと大らかに暮らせますから。そんなに無理することないんだよってところで無理してるんですよね、皆。
それで、将来を考えすぎているんですよ…子供が大学行っていくらかかるとか、それはその時になって考えればいいと思うんです。
今、うちの子供達も3人東京で暮らしていて大変ですが、なんとかやっていけているので(笑)」
峰尾さんは、ツイッターなどのSNSを利用して故郷を離れた友人達とコミュニケーションをとり、
都会暮らしでの悩みなど様々な相談を受けています。その中で、故郷は年齢を重ねるごとに色濃く想い起こされる、と感じています。
峰尾さんのテーマソングは、アメリカの女性シンガーソングライター、キャロル・キングの「You’ve got a friend」。この曲には、「あなたにはいつだって私がついている」という悩める友人に向けた温かく、力強いメッセージが込められています。
「You’ve got a friend」は、峰尾さんが北相木村に移住された“友人”やこれから移住する“友人”達に向けての言葉にも感じました。峰尾さんは、先輩移住者として、また「あなたの友人」として、移住者の方々の心の支えとなっています。
・家具工房 夢屋 http://www.avis.ne.jp/~yumeya/
●長野県では、東京・有楽町の東京観光情報センター内に「長野県移住・交流センター」を開設し、県内各市町村とも協力しながら移住に関する取り組みに力を入れています。
また、名古屋・栄、大阪・梅田の各観光情報センターに「移住・交流サポートデスク」を開設し、中京圏や関西圏からの移住をサポートをしています。
信州への移住に関心のある方はお気軽にご来場ください。
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