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アスパラガスを用いた料理講習会を開催

 北信地域はアスパラガスの大産地でしたが、近年その生産量が落ちてきており、産地の再構築がもとめられています。北信農業改良普及センターではアスパラガスの安定生産を図ることを重点課題として取り組んでいます。

 生産量激減の原因の一つとして、夏秋期の若芽の収穫が行われなくなってきたことが、大きいと考えられます。そのため夏場の枝葉の管理が十分行われず、病害虫の発生が増え、光合成による貯蔵養分が減り、結果として翌年の春を中心とした収穫量も減っていると考えています。
 そこで、夏秋期の若芽の収穫を積極的に行い、産地としても夏秋期のアスパラガスの消費拡大を積極的に進めることで、管理徹底につながるような取り組みを行いたいと考えています。

 そのため、今回は農村女性ネットワークグループの「農村女性ネットワークたかやしろ」の皆さんが一役買うことになり、夏秋期のアスパラガス消費拡大を進めるための料理講習会を開催することにしました。

 9月19日中野市の西部公民館の調理実習室に会員の有志が、地元のアスパラガスを中心に夏野菜や果実を持ち寄りました。
 担当グループ長さんから当日実習する料理の説明が行われました。

 今回の料理のメインは、アスパラガスをたっぷり煮込んだオニオンスープです。
 穂先のやわらかい部分は、茹でてサラダに使います。若茎の下の方は、若干皮が硬いのでピーラーで削ぎおとし、5cm程度の長さに切ってタマネギや調味料と煮込みます。

 そして、煮込んだものを水で一気に冷やした後にミキサーに入れ、牛乳を加えて撹拌し、再び鍋に戻しました。味を見て塩で味を調えたら、ひと煮して出来上がりです。
 
 このスープはアスパラガスの糖分や栄養分がたっぷりです。
担当のグループ長さんの説明では、皇室が山ノ内町を訪れた際、どなたかの体調が優れなかったため、急きょお召し上がりいただいたのがこのスープだったそうです。このスープのおかげで元気になられ、その後の滞在を楽しまれたようです。

 野菜サラダは、地元の野菜を中心に柔らかいアスパラガスを加えたものであっさりしたゴマと醤油ベースの二種類の自家製ドレッシングをかけて試してみました。
どちらも彩が良く夏の野菜がおいしく食べられました。
 
 また、夏野菜の定番のなすについてはミートソースをかけてオーブンで焼いたものを作ってみました。これもまた、おいしい。
 夏期のきのこもたくさんいただきたいところです。そこで、しめじをたっぷり入れたキノコおこわも作ってみました。

 そして、デザートも。
会員の皆さんのお宅で作られた様々な果物たちをフルーツポンチにしてみました。
 
 今回の料理を参考に夏秋のアスパラガスをたくさん食べていただき、生産量が増えることを期待しながら、皆で作った料理を楽しくいただきました。

 今回のレシピは、こちらです。参考にしてアスパラガスや地元の野菜、果物をたくさんいただきましょう。

それでは、皆さんごきげんよう。

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