北信州からごきげんよう 北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

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野生鳥獣被害対策の基礎知識(その1)

こんにちは。林務課のMです。

 

8月7日に北信地区野生鳥獣保護管理対策協議会を開催しました。

 

この協議会は、北信地区における野生鳥獣被害の軽減を図ることなどを目的に設立したもので、県、市町村、森林組合、農協、漁協、鳥獣保護管理員など、幅広い分野の関係者により構成されています。

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会議では、平成28年度被害状況等を報告し、情報を共有しました。

北信管内では、農林業被害額は約6,200万円となっており、また、不幸にもツキノワグマによる人身被害が1件発生してしまいました。

野生鳥獣による農林業及び人身被害防止に向けた、情報共有や被害対策の検討について、活発に意見が挙げられました。

 

協議会終了後には、信州ツキノワグマ研究会の理事長である岸本良輔(きしもと りょうすけ)氏による『野生鳥獣に負けない地域づくり』と題した講演会を行いました。

これは地域振興局として、野生鳥獣被害対策を、施策の柱である「安心して生活できる基盤整備」に位置づけて実施したものです。

 

今回は、講演会の中から第1弾として、ツキノワグマの被害対策の基礎知識を御紹介します。

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被害を未然に防ぐためには

緩衝帯整備廃果などの誘因物の適切な処理電気柵の設置など捕獲に頼らない被害防止対策を進めること

〇山を歩くときは鈴やラジオを携帯する複数で行動するなど、クマに対して人の存在を教えること

なるべく藪から離れているところを歩く(バッタリ遭遇を防ぐため)

といった対策が重要だということです。

スライド(捕獲に頼らない) スライド(誘因物)

 

他にも、ニホンシカ、カモシカ、サル、イノシシといった動物の生態についてもお話しをいただき、今後の被害対策を進める上で、とても参考になる内容でした。

その2、その3として引続き御紹介してまいります。

 

北信地域振興局としましては、野生動物との緊張感のある住み分けを実現するために関係機関と連携を取りながら、被害防止対策に取り組んでまいります。

 

 

 

 

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