梅雨の時期になると、図書館では「本を湿気から守る」ことにいつも以上に気を配ります。
紙でできている本は湿気が苦手です。湿気が多いと、本が傷みやすくなったり、カビの原因になったりするため、図書館では温度や湿度に気を配っています。
・・・実は、湿気に気を付けているのは本だけではありません。
県立長野図書館3階にある「信州・学び創造ラボ」には、学びの成果やアイデアを形にできるファブスペース「モノコトベース」があります。
モノコトベースには3Dプリンターをはじめ、さまざまなモノづくり機器が設置されています。その3Dプリンターで使用する材料が「フィラメント」です。フィラメントは樹脂製の細い糸状の素材ですが、このフィラメントも湿気が大敵。湿気を吸うと、印刷品質の低下や造形の失敗につながってしまいます。
そこで、モノコトベースではフィラメントをドライボックスに入れて保管しています。さらに、湿気を吸収するシリカゲル(乾燥剤)を一緒に入れ、できるだけ良い状態を保てるよう工夫しています。
シリカゲルは普段は青色ですが、湿気を吸収すると赤色に変化します。当館で使用しているシリカゲルは再利用が可能ですので、色が変わったシリカゲルは電子レンジで乾燥させることで再利用しています。

また、湿気を含んでしまったフィラメントは、フィラメントドライヤーボックスに入れて水分を飛ばしてから使用します。

本の管理も、3Dプリンターの材料の管理も、「必要な人に良い状態で届ける」という点では同じです。図書館ではこうした日々のメンテナンスや環境管理も大切な仕事の一つとなっています。
モノコトベースでは毎月第2日曜日に「オープンデー」を開催しています。次回は7月12日(日曜日)です。モノづくりに興味のある方が気軽に集まり、体験や交流、知識の共有ができる場となるよう準備を進めています。
「図書館に3Dプリンター?」と意外に思われるかもしれませんが、新しい学びや創造の場として、県立長野図書館ではさまざまな活動が行われています。ぜひ一度、3階の信州・学び創造ラボやモノコトベースものぞいてみてください。
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