2018.12.09 [ 信州・学び創造ラボ ]
【休館15.5日目】やってみたいことがたくさん!「信州・学び創造ラボ アンカンファレンス#01」を開催しました
さて、そこで次はいよいよセッションのネタ出しです。
これまで当館では、ラボの整備に向けて5回(6日間)にわたるワークショップ(空間コンセプト編、運営編)を開催してきましたが、それらに参加したことのある方はその体験をふまえて「ラボでやってみたいこと」を書き出していきました。
それに対し、今回初めて参加した方には、まずラボのコンセプトや、空間の中にどんなゾーンがあるのかということを図面を見ながら図書館スタッフが簡単にご説明し、それからアイデア出しに入っていただきました。すると、皆さんからたくさんのプランやアイデアの種が出されました
午後は、この付箋を整理するところからスタートです。李さんが参加者に確認しながら、近しい内容のものをまとめ、他のテーマとのバランスも考慮しながら取捨選択して、合計12のセッションテーマを決めました。
そこからグループに分かれてのセッション(話し合い)です。自分の関心のあるテーマを各自選んでそのテーブルに着き、40分のセッション。それを計3回繰り返しました。
1つのセッションが40分というのは結構長いような気がしたのですが、話し始めるとあっという間で、3回終わったときにはだいぶ頭を使った気がして、ほど良い疲労感と高揚感のようなものを感じたりもしました
そして休む間もなく、そのまま共有タイムへ突入です。1テーマ3分で、話し合った内容を順番に発表していきました。
すべてのセッションは、テーマの提案者からの「ラボでやりたいこと」発言を皮切りに、みんなでその可能性や展開の仕方についてどんどん話をふくらませていく形で進んでいったのですが、ただ単に理想や夢を語り合うだけでなく、「それを実現するためにはどんな課題があるだろう?」「その課題はどうやって解決すればいいんだろう?」という視点からも話が深まっていったことがとても興味深かったです。
例えば、
- 3Dプリンター使って商品のプロトタイプを作りたいけど、機械の使用料はどうなるの?材料費は?申し込み方法は?
- 夜のラボで大人限定のアルコールを飲めるイベントを開催したいけど、図書館でお酒飲んでいい? …等々
こうやって具体的なアイデアをベースにすることで、それらを実現するためにどういう課題があるのか、どういうふうに解決するのが望ましいか、という話がふくらんだのです。
それぞれ課題をどうクリアするかという点においては、そもそも県の条例や規則、図書館の規程等で決められていることと、ラボの運営ルールとしてどうするかということを分けて考えていかなければいけないね、ということが話をしながら見えてきました。
当館としてもそこを洗い出すことが目的の一つだったので、出されたアイデアや課題の視点を整理して、次回に向けて整理しておきたいと思います。
この日は、主催者代表である館長が発熱のため急遽欠席となってしまいましたが、最後にファシリテーターのお二人から講評をいただき、無事閉会となりました。
さて、参加者のほとんどが初めての体験だった「アンカンファレンス」。終わった後は口々に「楽しかった!」「もっと話したかった」という感想が聞かれました。話し合いのテーマを自分たちが決めるというアンカンファレンスだからこそ、関わったという満足度がより高くなるのかもしれませんね。
次回のアンカンファレンスは1月下旬〜2月上旬の開催を予定しています。詳細は決まり次第、当館公式サイトやFacebook公式ページ「信州発・これからの図書館フォーラム」などでお知らせします。
初めての方も何度目かの方も、若い方も年配の方も、また一緒にラボのことをお話できる機会になるよう、大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。
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