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【休館15日目】複本チョイス&チェックを続けています

12月7日(金)、休館15日目です。

3階フロアの大移動や蔵書点検を経て、今月から「資料の再組織化」というプロジェクトに着手しました。県立長野図書館が保管している約70万冊の蔵書を見直し、現物やデータの照合を経て、しかるべき場所に移動します。なにしろ保存する情報が大量なので、時代をつなぎ、地域を見すえ、より意味のあるコレクション(情報のかたまり)として提示する方法を考えながら設計しています。

その第一段階として、職員総出でとりかかっているのが「複本抜き」です

複本とは、同じ本を複数所蔵している状態を指します。図書館では郷土資料など特殊な保存形態のものは除き、基本的に一種類の本につき一冊ずつ管理しています。ただ、まれに一般的な図書でも2冊以上保存しているものがあります。ニーズに合わせて複数購入したり、寄贈していただいたり、団体貸出用に別途購入していたりと、理由は様々です。

しかし、時代が変われば利用ニーズも変わります。飽和状態になっている書架に、新しい本を入れるスペースを空け、より多くの情報をすっきりと見せられるようにするため、複本の確認と抜き出しを始めました。

どうやるのかというと、実はとってもアナログな方法。職員が一冊一冊、見て触って開いて、まったく同じ内容のものかどうかを確かめます。同じものを見つけたら、状態のよいものを1冊本棚に残し、残りはブックトラックに載せて運び出します。

まずは本棚を眺めながら、タイトルや分類ラベルを見て「同じかも?」と思うものを見つけ、奥付を見ます。出版社、出版年月日、最終ページ数など、本当に同じかどうかをくまなく確認。

とりわけ「版」と「刷」は要チェックです!「第〇版」となっているものは改訂されているので、古いものと新しいものがあれば合わせて残しておきます。いつ、どこがどんな理由で改訂されたのか、情報を比較する上で重要です。「第〇刷」は増刷です。人気のあった本という証明ですね。内容は同じなので、状態のよいものを一冊だけ残します。

タイトルが一緒だけどデザインが違うものは……

 

改訂? シリーズ? これは上下巻かしら?

お、同じ~~~

まぎれもなく同じ本、複本です。日に焼けて変色したほうは、長いこと開架(すぐ手に取れるオープンな本棚)に置かれ、活用されていたんですね。

逆に、製本がわずかに違っていたり、出版社が変わっていても、中身が同じというものもあります。さらに、複本がそれぞれ別の本として登録されていることもあります。

判断のつかない本は、まとめて資料係へ。図書館の本の一冊一冊に書誌情報(本の戸籍や住民票やプロフィール)がついていますので、データの記載ミスがないかチェックします。書庫にある数十万冊の本にひととおり目を通して複本を抜き出すことができたら、この作業はひとまず完了です。

 

資料の再組織化において、これはあくまでも第一段階。書庫にある豊富な資料群を、どこから切り取ってどんなふうにお見せできるか、閉館期間中に考え、見直し、形にしていきます

 

▼休館の詳細についてはこちらをご覧ください

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