2018.11.11 [ テーマ本 ]
子どもたちに童画を届けた「武井武雄とコドモノクニ」
郷土図書展示:
郷土の魅力をもっと知ろう!
「武井武雄とコドモノクニ」
(H30年8月末~H30年11月15日)
今回の郷土図書展示コーナーでは、「武井武雄とコドモノクニ」を紹介しています
童画家・武井武雄(たけい たけお)は、1894(明治27)年、現在の岡谷市に生まれました。
幼少期から絵を描くことが好きで、小学校の時には「絵描きになります」と言っていたようです。
1920(大正9)年に東京美術学校西洋画科研究科(現東京芸術大学)を卒業し、画業の道に進みます。早くに結婚をした武井は、画業だけで生活をしていくことは難しく、
家族を養うために子ども向けの絵を描く仕事を始めます。
そこで武井は子ども向けの絵を描く画家の多くが、
副業的に仕事をこなしていることに疑問を抱きます。
子どもにこそ全力で本物の絵を描かなければ、
子どもの心を動かす絵は描けないと考えました。
そしてこの仕事は副業ではなく、男子一生の仕事として取り組まなければと覚悟を決めます。
その後、童話雑誌『コドモノクニ』の挿絵を描き始めました
『コドモノクニ』は1922(大正11)年に創刊されました。
童話や絵本を中心に作られ、当時としては画期的な雑誌でした。
武井は創刊号の表紙を描き、その斬新な絵や構図は人々を驚かせました。
『コドモノクニ』の題字ロゴも武井が作り、独創的なデザインは話題となりました
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
県立長野図書館 総務企画課
TEL:026-228-4939
FAX:026-291-6252