伊那建設事務所用地課のYYです。
　今日は、土地の価格についてお話をさせてください。

   地価の評価は、１つではありません。
　正確に言うと、公的な土地評価は大きく分けて４つあります。
　土地取引当事者に取引価格の指標を提示するものとして都道府県が発表する基準地価と国土交通省が発表する公示地価。
　相続税等の課税評価のために国税局が発表する路線価。
　固定資産税等の課税評価のために市町村が発表する固定資産税評価額です。
　これらを、一覧表にしたものが、長野県のホームページにありますので、参考にご覧ください。

　9月の下旬頃には、毎年の基準地価が県から発表されますので、ご注目ください。
　これまで17年連続で下落していた地価がどうなるのか。下落から上昇に転じるのか。
　下落率が小さくなるのか。これによって、買収価格に影響が生じます。

   建設事務所をはじめ県では、地権者の皆様に公共事業にご理解とご協力をいただいて、用地買収をさせていただいています。
　皆様方の貴重な土地を買収させていただくためには、適正に地価を算定しなければなりません。
　過去において買収地に近い所での売買実績はどのようであったのか、類似した条件の場所ではいくらで売買が行われているのか、過去と現在ではどのように地価が推移しているのかなど、時には不動産鑑定士にも意見を聞いて、総合的な観点から評価していきます。
　勿論、上記４つの評価も参考にしています。
　今後、長野県はリニア中央新幹線のアクセス道路を中心に、さらに交通網の整備をしていく必要があると思いますが、この場をお借りして、県民の皆様の一層のご理解とご協力をお願いいたします。

　なお、伊那建設事務所の主要事業等は、ホームページに掲載しておりますので、是非ご覧ください。