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“セカンドライフはクリエィティブ!!”(1)

I ♥信州(あいラブしんしゅう)
“セカンドライフはクリエィティブ!!”(1)

今回から新しく始まりました、「I♥信州(あいラブしんしゅう)」。
このコーナーは、県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです!

第1回目は、飯山市北原地区にお住まいの藤木義博さん・澄子さんご夫妻にお話をお伺いしました。


<きっかけは、命の源“食”への危機感>
藤木さんご夫妻は、約9年間の準備期間を経て、今年4月に信州へ移住されました。
きっかけは、平成5年の平成の米騒動とも呼ばれた、米不足。
冷夏のため、日本の主食である米の収穫量が減少し、消費者はもちろん、卸売り業者までもが米の確保に奔走するなど、日本全体が大きな混乱となりました。

澄子さんは、お米を買うのに並ばなければいけないということにとてもショックを受け、「せめて家族全員が食べていけるだけの分は自分たちでまかないたい」と、農業やふるさと暮らしのことを考え始めたそうです。

ご夫婦で話合い、「千葉から通える地域」「土地だけでなく、家・農地がセットになっている」ことを条件に、移住地を探し始めました。

情報の収集源は、田舎暮らしに関する情報を専門に取り扱う雑誌。
そこで企画されていた<現地見学会>に、「ドライブがてらに…」と家族で参加。
まさにその場所が、飯山市の北原地区だったのです!
岩手・福島…と他にも見学会で訪れた県はあったものの、北原地区の風景にお二人は感動されたそう。

県内でも他に見学を重ねた地域もありましたが、希望条件をクリアし、眺めも良い・・・建物(古民家)もしっかりしてる・・・ということで即決断!

その後、正式に移住するまでの約9年間、千葉と長野を行き来する生活が始まりました。

<「ふるさと暮らし」のはじまり>
古民家を購入した最初の年から、早速農業に取り組んだ藤木さん。
長年の夢だった「ふるさと暮らし」の第一歩です。

長野県は周囲を高い山々に囲まれ、冷涼で降水量が少ないことから、全国と比較しても病害虫の発生が少ない傾向にあり、一等米の割合も、90%台と全国トップクラス。中でも、ご夫妻の暮らす飯山市は、県内でも美味しいお米がとれる地域なんです。

さらに購入した古民家には、農機具もあったため、農業を始めるにあたっての準備は万端!
これには藤木さんも大助かりだったそうです。

1年目から作り続けているコシヒカリは、「自分で作っている」という気持ちもあり、美味しさも倍増!
6~7年お米を買わずに生活できているんだとか。まさに自給自足の生活です。


石組みが特徴の“福島棚田”

しかし、最初の頃は、米づくりのいろはも分からず苦労の日々───。

飯山市の稲作は、主に「棚田」で行われ、市内各地でその風景が見られます。
(全国棚田百選に選ばれた“福島棚田”という石組みが特徴の棚田があります)

通いながらの生活だったため、水の調節や除草をすることがなかなかできず、藤木さんの水田から雑草の種が下の水田に流れこんでしまうなど迷惑をかけたことも…
無農薬栽培・稲作の難しさを実感しました。

そんなときに、手を差し伸べてくれたのが地区のみなさん!

不在の間、隣家の方が田の水量を見てくれたり、足りない農機具を貸してくれたり、はざかけ(刈った稲を穂がついたまま乾燥させる)用の三脚を譲ってくれたり…。

「北原地区のみなさんのアドバイスや支えがあってこそ、ここまでやってこれた。感謝の気持ちでいっぱいです。」とお話してくださいました。

<『北原地区には、人を温かく迎え入れる雰囲気がある』>


(地域の雰囲気にピッタリの北原区公民館)

藤木さんご夫妻の暮らす飯山市北原地区には、「北原区ふるさと暮らし支援委員会」があり、ふるさと暮らしを地域ぐるみで支援しています。
その支援委員会主催の地域活動に、藤木さんご夫妻も積極的に参加され、少しずつなじんでいかれたそうです。

地域の受け入れ体制はもちろん、そこに住んでいる方々の様子を感じ取ることが出来たからこそ、不安を抱くことなく、飛び込むことが出来たと語ってくださいました。

しかし、北原地区も他の地域と同様、高齢の方が大半を占める集落であり、若い方々の定着が課題となっています。

「新しく入ってきた私達だからこそ出来る何かがあるんじゃないか」、と藤木さんは話します。

そこで、藤木さんは“北原ふるさと暮らしアドバイザー”として、「北原ふるさと暮らし学校」を開校しました。

「北原ふるさと暮らし学校」とは、夏休みの間に公民館を利用し、一泊二日で農作業体験や自然散策、地域住民との交流会などを通して、都会の方に北原の良さを知ってもらうとともに、ふるさと暮らしを体験してもらおうという試みです。

平成21年から行われている「北原ふるさと暮らし学校」
藤木さんは、生活の中で感じた飯山の魅力を移住者の目線で伝えています。

次回、後編では、藤木さんご夫妻の現在の暮らしやこれから移住を考えている方へのアドバイスなどを掲載します。
お楽しみに♪

【藤木さんご夫妻が移住された北信地域(飯山市)】

飯山市のある北信地域は、長野県の北部に位置し、日本でも有数のスキーのメッカであり、中でも野沢温泉スキー場は、温泉とともに人気が高く、多くの人々が訪れています。

また、鍋倉高原・鍋倉山の樹齢数百年を超える日本有数の手つかずのブナの原生林や、飯山を舞台にした、映画「阿弥陀堂だより」に見られる棚田の風景は、常に人々の心を癒しています。

さらに、現在、新幹線建設工事が進んでおり、平成26年には飯山駅が開業に、東京からの所要時間が2時間を切るなど、各都市への移動時間がぐっと!短縮され、旅行やビジネスなどの範囲が格段に拡大します。

 

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