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“小谷村で味わう素朴なつながり(2)”

I♥信州(あいラブしんしゅう)
小谷村で味わう素朴なつながり(2)
「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。

第22回目のI♥信州は、2005年大阪から飯山市に移住し、2006年に白馬村、2013年に現在お住まいの小谷村へ移住された田浦澄代さん・ロバート・アレキサンダーさんご夫妻にお話をお聞きしました。

前編では、田浦さんご夫妻が、小谷村に移住されるまでの経緯をお聞きしました。

◆前編はこちら

後編では、田浦さんご夫妻が運営する「風の谷ファーム」の様子や移住を考えている方へのメッセージなどをご紹介します。



■小谷村の自然が育てる雪のような白いチーズ

ヤギチーズのオイル漬けは一流シェフの舌も魅了!
田浦さんご夫妻が運営する「風の谷ファーム」では、ヤギのミルクを使ったチーズ(シェーブルチーズ)の製造と販売を行っています。ヤギのミルクというと、クセや臭いが気になる…と中々良いイメージを持たれていないのが現状です。

しかし「風の谷ファーム」で作られたチーズは雪のように真っ白でクセがなく、県内でも有名ホテルのレストランのシェフ達の舌を魅了しています。また「ヤギチーズのオイル漬け」はJALのファーストクラスの機内食として採用されるなど高い評価を受けています。

「風の谷ファーム」では、ヤギ達の健康と幸せが第一。そのため、食事はなるべく自然のものが食べれるようにと放牧させています。遊休農地や里山の環境は、ヤギを飼うのに適しており、小谷村はヤギ達の健康からみても良い環境。そんな中で育てられたヤギのミルクの味は、イメージとは格段に違うものになるのです。

澄代さん:「師匠から事業を引き継いだときは、夏季にシーズンオフとなって利用が少なくなったスキー場で放牧をしていました。小谷村に移してからは、村内に放牧地を二か所作って、そこで自由に草を食べてもらっています。人間でも食べるものによって体のにおいって変わるじゃないですか。
ヤギも一緒で、農耕エサだけじゃなくて草も食べることで青々しい、爽やかなミルクになるんです。
季節によっても味が変わって、夏はサラサラとしたミルクになるし、秋になると冬に向けて脂肪を蓄えるからなのか、リッチな感じの濃いミルクになります。」

小谷村での放牧の様子(写真提供:風の谷ファーム)
ヤギは急斜面でも問題ないそうです。


青々と茂る放牧地で存分にお食事
(写真提供:風の谷ファーム)
澄代さん:「生産効率を考えたら、農耕エサを食べさせた方が乳量は多くなります。それに、運動もさせない方が良いんです。でも、それは子どもを机に縛りつけて勉強させるようなもの。私たちはヤギたちの健康と幸せを考えてやっているので、農耕エサだけ与えたり、買ってきた草を与えるんじゃなくて、彼女たちの野生の本能で、本人たちが食べたいと思う栄養素を食べてもらう、という方針なんです。キレイごとかもしれませんが、それを消費者の皆さんに理解していただいて値段を納得していただいています。」


風の谷ファームのヤギ達はすべてメスのヤギ。田浦さんご夫妻は、全員に名前をつけ、まるで友達や仲間のように接します。田浦さんご夫妻の愛情を一身に受け、彼女たちも柔らかい表情をしているような気がします。

4月に入り、これからの季節ヤギ達は出産を迎えます。そして出産が終わると「風の谷ファーム」のチーズ作りが本格的にスタートします。一日に採れるミルクの量は平均して約40リットル。
そこから夫婦二人三脚で作れるチーズの量は一日だいたい60個ほど。
温度と湿度管理が命のチーズ作りは、陽が昇り始める朝5時頃から、夜は10時~11時頃までは一日中手が離せません。そのため、直販は中々対応しきれないのが現状です。
しかし田浦さんご夫妻は、いつか自分たちの店舗で販売していきたい、という夢も持っています。

風の谷ファームで作られるチーズは4種類!
(写真提供:風の谷ファーム)
澄代さん:「本来はこの牧場をもう少し大きくして、そこで雇用も生み出せるのが目標ではあったのですが、農業のブランド化、直接販売、加工や流通を複合化させる6次産業化は色んな面でハードルが高いんですよね…。
でも、地域おこし協力隊をしていて、小規模な6次産業化を色んな人と集まってやっていけるのが小谷村ではないのかなと思ったんです。小谷村に移住してきてパン屋さんを始めた方だとか、野菜作っていこうだとかこんなことしようっていう方がたくさんいるので、自分達だけで店を構えることが難しくても、みんなが集まってひとつのお店を作る…小さな6次産業化のお手伝いが出来ればなと思っています。」


■信州へ移住を考えている方へのメッセージ

最後に、澄代さんから移住を考えている方へのメッセージをお聞きしました。

風の谷ファームの飼育舎(写真中央)
澄代さん:「一番は本当に気に入ったところで暮らすということでしょうか。それから先のことは、結構色々解決できると思います。若い世代の方でこっちに移住するとなると、仕事を探すのか農業するのか選択肢は色々とあると思うのですが、移住する前からこうしてこうしてってがっちり計画立てて考えるよりも、移住先に来てから考えた方が土地の状況に即したことが出来るのではないかなと思います。私達もこちらで暮らすようになってから、だんだんとビジョンが見えてきたので。都会で想像してるのと実際に来るのは全然違います。その地域の状況もわからないと思うので、まずは足を運んでみることですかね。」

これから繁忙期を迎える田浦さんご夫妻。中々、地域のみなさんとコミュニケーションをとる時間もないのでは…と思いきや、忙しいからこそ、こんなコミュニケーションがありました。

澄代さん:「みなさん、お米を作ったりキャベツを作ったりされているので、米ぬかやキャベツの一番外側の葉とか残渣をいただけるので、とても助かっています。その代わりにじゃあ今度堆肥出るから持って行って!とかね。
それに私たちにもかなり野菜をいただけるので、ありがたく頂戴しています。
自宅と牧場が離れているのですが、大雪が積もってたりすると『仕事忙しいだろうし、俺が雪ふんどくからいけいけ!』って送り出してもらったり、会うと『いってらっしゃい!』って声をかけていただいたり、素朴な人間関係が楽しいですね。
小谷村のみなさんは、一度受け入れてもらえると大事にしていただける…なんだか家族のような感じがします。親以外のお父さんお母さんがいっぱいいるみたい(笑)」

都会暮らしではなかったコミュニケーションが、当たり前のこととして息づいている小谷村。徳島出身の澄代さんは、小谷村での田舎暮らしを始めて、小さい頃故郷で経験した人付きあいの感覚を思い出したと話します。

小谷村の谷に春の芽吹きの季節がやってきました。芽吹きの季節と共に心地よい風が谷を通り抜けます。長野県最北端の牧場の季節の始まりです。

青々と茂った牧草を思う存分食べて育つ風の谷ファームのヤギたち、元気に育つ彼女達を見つめる澄代さんの小谷村暮らしは続きます。

●風の谷ファーム http://kazenotanifarm.com/wp/

【インタビュー時期:2014年4月】

●長野県では、東京・有楽町の東京観光情報センター内に「長野県移住・交流センター」を開設し、県内各市町村とも協力しながら移住に関する取り組みに力を入れています。
また、名古屋・栄、大阪・梅田の各観光情報センターに「移住・交流サポートデスク」を開設し、中京圏や関西圏からの移住をサポートをしています。
信州への移住に関心のある方はお気軽にご来場ください。

また、移住に関するセミナーや相談会、体験ツアーなどが長野県内各地域で行われています。
移住に興味を持たれている方や信州を知りたい方など多くの皆様のご参加をお待ちしております。

信州へ移住を考える人のポータルサイト
田舎暮らし 楽園信州 http://www.rakuen-shinsyu.jp/

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