2014.05.12 [ILOVE信州]
“小谷村で味わう素朴なつながり(2)”
風の谷ファームで作られるチーズは4種類!
(写真提供:風の谷ファーム)
澄代さん:「本来はこの牧場をもう少し大きくして、そこで雇用も生み出せるのが目標ではあったのですが、農業のブランド化、直接販売、加工や流通を複合化させる6次産業化は色んな面でハードルが高いんですよね…。
でも、地域おこし協力隊をしていて、小規模な6次産業化を色んな人と集まってやっていけるのが小谷村ではないのかなと思ったんです。小谷村に移住してきてパン屋さんを始めた方だとか、野菜作っていこうだとかこんなことしようっていう方がたくさんいるので、自分達だけで店を構えることが難しくても、みんなが集まってひとつのお店を作る…小さな6次産業化のお手伝いが出来ればなと思っています。」
■信州へ移住を考えている方へのメッセージ
最後に、澄代さんから移住を考えている方へのメッセージをお聞きしました。
風の谷ファームの飼育舎(写真中央)
澄代さん:「一番は本当に気に入ったところで暮らすということでしょうか。それから先のことは、結構色々解決できると思います。若い世代の方でこっちに移住するとなると、仕事を探すのか農業するのか選択肢は色々とあると思うのですが、移住する前からこうしてこうしてってがっちり計画立てて考えるよりも、移住先に来てから考えた方が土地の状況に即したことが出来るのではないかなと思います。私達もこちらで暮らすようになってから、だんだんとビジョンが見えてきたので。都会で想像してるのと実際に来るのは全然違います。その地域の状況もわからないと思うので、まずは足を運んでみることですかね。」
これから繁忙期を迎える田浦さんご夫妻。中々、地域のみなさんとコミュニケーションをとる時間もないのでは…と思いきや、忙しいからこそ、こんなコミュニケーションがありました。
澄代さん:「みなさん、お米を作ったりキャベツを作ったりされているので、米ぬかやキャベツの一番外側の葉とか残渣をいただけるので、とても助かっています。その代わりにじゃあ今度堆肥出るから持って行って!とかね。
それに私たちにもかなり野菜をいただけるので、ありがたく頂戴しています。
自宅と牧場が離れているのですが、大雪が積もってたりすると『仕事忙しいだろうし、俺が雪ふんどくからいけいけ!』って送り出してもらったり、会うと『いってらっしゃい!』って声をかけていただいたり、素朴な人間関係が楽しいですね。
小谷村のみなさんは、一度受け入れてもらえると大事にしていただける…なんだか家族のような感じがします。親以外のお父さんお母さんがいっぱいいるみたい(笑)」
都会暮らしではなかったコミュニケーションが、当たり前のこととして息づいている小谷村。徳島出身の澄代さんは、小谷村での田舎暮らしを始めて、小さい頃故郷で経験した人付きあいの感覚を思い出したと話します。
小谷村の谷に春の芽吹きの季節がやってきました。芽吹きの季節と共に心地よい風が谷を通り抜けます。長野県最北端の牧場の季節の始まりです。
青々と茂った牧草を思う存分食べて育つ風の谷ファームのヤギたち、元気に育つ彼女達を見つめる澄代さんの小谷村暮らしは続きます。
●風の谷ファーム http://kazenotanifarm.com/wp/
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