南牧村は美しい星空や八ヶ岳の雄姿も見どころですが、 一度ご覧いただきたのが、
国立天文台野辺山宇宙電波観測所にある巨大な電波望遠鏡です。
電波望遠鏡というのは、可視光線を観測する天体望遠鏡と違い、文字どおり「電波」を観測するものです。
電波を観測することで、天体望遠鏡では見ることのできない=可視光を放射しないガス等の存在をとらえ、
星の生まれる場所を見つけたり、可視光線よりも波長が長いため、天体望遠鏡では宇宙の塵に遮られて見
ることができないような遠くの宇宙を知ることができます。
同所にある45m電波望遠鏡は、電波の中でも波長の短いミリ波を観測する電波望遠鏡としては、
世界最大口径となります。
その特長により、いくつもの新星間分子、原始星周囲のガス円盤、ブラックホールの存在の証拠を発見す
るなど、世界的に重要な成果を上げています。
そんなすごい望遠鏡が南牧村にあるのは、野辺山高原の地形や気候によります。
センチ波よりも波長が短いミリ波は、水蒸気や酸素の影響を受けやすく「日本での観測は難しい」
と考えられていましたが、標高が高く湿度の低い野辺山高原であれば可能であるとして、この地が選ばれました。
また、周囲に八ヶ岳等の山々があり、放送電波のノイズが少ない点も、電波観測に適している要因です。
なお、10月21日の全国大会では、
「電波でもきれいな星空!野辺山電波天文台の挑戦」と題した、
同所の立松所長さんの講演を聴くことができますので、興味のある方は こちらからお申し込みください(9月18日期限)。
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