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“ハイブリッド風土記”東伊那区誌『峯高く』のヒミツ その1

本日、駒ケ根市立東伊那公民館の春日由紀夫館長が、東伊那区誌『峯高く』を寄贈しに来館してくださいました。贈呈式の様子をご報告します。


東伊那公民館の春日館長と県立長野図書館の森館長


『峯高く』とは?
東伊那区誌編集委員会による『峯高く』は、東伊那の住民の皆さんが自ら執筆した、地域で初めての区誌です。「区民が地域の自然、歴史、文化、伝統、地域の特性、魅力などについて理解を深め、地域への関心と愛着を持てること」などを目的として、オールカラーの3部作で製作されました。写真や図版も多く、手に取って読みたくなる内容です。


  • 人びとのあゆみ(行政・産業・学校教育・社会教育)

  • ふるさとの礎(歴史・宗教・文化財・民俗・人物)

  • 豊かな自然(地質・動物・植物・菌類)


紙とデジタルの良いところどり”ハイブリッド風土記”
実は、『峯高く』は、”紙とデジタルの良いところどり”をした先進的な特徴を持っています。
例えば、「人々のあゆみ」第一章 行政の「群区町村の編成」(p.15)を見てみましょう。明治13(1880)年4月、「区町村会法」が制定されたのを受けて、東伊那村で初めて「村会議事規則」が認可され、村会(議会)が設置されました。”「村会議事規則」は38条からなる規則で、「区町村会法」に則して作成され、現在の議会にも通じる多くの条文がある。”と書かれています。

冊子には「村会議事規則」の現物の表紙が掲載されていますが、限られたスペースに全てのページを掲載することはできません。そこで、「村会議事規則」をもっと詳しく見てみたい場合には、ネット上のデジタルアーカイブ「信州デジタルコモンズ」にアクセスして、全文を見ることができるという仕組みを取り入れているのです。

冊子に印刷された二次元コードをスマホやタブレットで読み込むと…デジタル化された「村会議事規則」に、ダイレクトに飛ぶことができます。





ハンディで読みやすい紙の世界から、より広く深いデジタルの世界へ。ワンクリックでつながるこの手法は、東伊那で”ハイブリッド風土記”と名付けられ、親しまれています。

区誌で使われた史資料を散逸させないために
「区誌」の編さんに当たって「地域の宝を発掘しよう」と住民に呼びかけたところ、さまざまな資料が寄せられました。こうした資料の扱いは、区誌の編集方針に「収集した資料等は、散逸の防止に向けICTを活用しながら適正な整理・保存を行うとともに、区民への公開の仕方や活用方法について検討する」と明記されていました。
この方針を具体化するために、県立長野図書館が運営するデジタルアーカイブ「信州デジタルコモンズ」を活用していただくことになりました。実際に、資料をデジタル化して登録する作業は15名の「デジタル部会」の皆さんが担われ、127件ものコンテンツが閲覧できるようになっています。


あとがきには、県立長野図書館のことも記載していただきました。「本区誌の特色として、県立長野図書館の全面的なご支援ご協力で、デジタル化した地域の古文書や写真、映像、証言、調査研究が、デジタルアーカイブにアップロードされ、本誌のQRコードからアクセスできることになりました。紙面の関係から掲載できなかった史資料や研究内容を詳細に当たることができ、また今後の郷土研究の成果をもとに随時更新していくこともできます。これは県下初の貴重な試みです。

6年に及ぶ編集を経て冊子を刊行されたことに、心からお祝い申し上げます。
これは一つの大きな節目だと思います。しかし、ここで完結してしまうのではなく、既に次の活動が始まっているとのこと。
峯高く』は、”ハイブリッド風土記”として、これからも成長し続け、知の創出・知の循環を体現して行かれることと思います。その協働パートナーになれたことは、私たちにとって大きな喜びでした。
本当に、ありがとうございました。そして、これからも、よろしくお願いいたします!

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