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見たことないけど そこにある……?/ブック・スプラウト

★「あっち側とこっち側」
長野県飯田市と静岡県浜松市の間にある兵越峠(ひょうごしとうげ)では、毎年「峠の国盗り綱引き合戦」が開催され、国境(行政上の県境とは異なります)が動いています。もし連勝し続ける事ができれば、7万年後には長野県に太平洋がやって来るそうです。海無し県を卒業するチャンスではありますが、逆に負け続けてしまうと諏訪湖を失ってしまうのだとか。
そのような県境をはじめとした土地や、様々な境遇に関する境目について、もしくはその隔たりについての本が集められています。

★「居る? 居ない?」
古来、≪霧に囲まれた山で大きな人影に出会う≫≪地面に跡だけを残し、動く瞬間は目撃されない石≫など……世の中の不可思議な現象は、時に妖怪として名付けられ、奇怪な姿を与えられてきました。そのような現象に深く関わった人物として、明治・大正時代に妖怪博士と呼ばれた方をご存知でしょうか?
その名を井上円了(いのうえ えんりょう)と言い、新潟県出身の哲学者であり僧侶でもあります。
妖怪に詳しいお坊さん、と聞くとゴーストバスターズのようなお話を連想されるかもしれませんが、実際は妖怪とされる現象を分類・研究することで、未知の現象の解明に取り組んだ人物です。
円了の著作『妖怪学講義』を収めた選集の他、妖怪とされた現象や、逆に妖怪の仕業に見せかけた出来事についての本も集めました。

★「まとっているモノは何?」
怖い話を聞いた後、照明を消さずに寝たという経験はありませんか? 作り話だと分かっているのに、いつもの自室でも暗いままにはできず、誰かがいるような気がして落ち着かない……そんな感覚を覚えたことは?
また、個包装だから汚れなかったのに落としたお菓子が気になる、自然の写真から何か神々しいパワーを感じるなど、何となく特別な意味を見出してしまう体験は誰にでもあるのではないでしょうか。
このような不思議な感覚や、怖いという感情について書かれた本を集めています。

★「どう見る? どう見える?」
“もしものせかい”への旅立ち、今の価値観では考えられないような“良書”など、様々なとらえ方をしている本を集めたグループです。その中から1冊、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『伝奇集』について、少しだけご紹介します。
短篇小説「バベルの図書館」には、とても特殊な図書館が登場します。蔵書の大半は意味不明な文字列が並ぶ本ばかりですが、ある点を考慮すると、未来に書かれる文章まで——まだ発売されていないiPhoneの説明書きですら——その図書館に存在するという驚くべき設定なのです(具体的な内容については、ぜひ作品を読んでのお楽しみに)。
今日ではインターネットでの自動翻訳が身近になりましたので、この記事もバベルの図書館の蔵書になっているかもしれませんね。
なお、バベルの図書館はニューヨークの著述家Jonathan Basile氏によって一部がウェブサイトとして再現されています(Library of Babel)。文章(英文字限定)の検索や、同じ原理で生成された画像の閲覧が可能です。

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