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「Team Book Value」ー本屋と図書館が変われば、世界が変わる!

「よるラボ第1夜 本の新しいバリューを探すお茶会~本棚を作って語ろう~」

を開催しました。

会場である「信州・学び創造ラボ」は20時まで開いているので、今回は「夜のお茶会」という設定で、実際に、バリューブックスの中村シャチョーのお茶やさんと、当館カンチョーの珈琲やさん開店して参加者の皆様にお楽しみいただきました

(篠原幸宏さん撮影・バリューブックス提供)

 

そして約30人の参加者が3つのチームに分かれて、本棚作りワークショップを行いました。

この日も夕方から駆けつけてくれたバリューブックスの移動古書販売車「ブックバス」や、当館の蔵書の中からチームごとに考えたテーマに沿って思い思いに本を選びます。3チームそれぞれのテーマは「食べる」、「チーム」、「移動」!

「食べる」チームは、信州ならではのジビエや昆虫食・食べながら読むのにおススメの本、そして”食べもののゆくえ”として『みんなうんち』(五味太郎,福音館書店)なんてものも。本の並べ方も、本棚自体を一人の人間に見立てたこだわりがありました

「チーム」チームは、様々な切り口から「チーム」を想起させる本を集めていました。たとえば、「冒険」という括りから『十五少年漂流記』や『かいけつゾロリ』シリーズなどを、また「リアルじゃない仲間のかたち」としてツイッターやウィキペディアに関する本といったかんじです。そんな「チーム」チームが本棚のてっぺんに置いたのは、『黒すぎる心理術』という、人を操るための?ノウハウ本と、けなげにチームで子育てをするペンギンの写真集でした

「移動」チームは、単なる交通手段の本ではなく、「移動すること」自体が目的になった場合にどんな楽しみ方があるか、といった視点から興味深い本をたくさんセレクトしていました。たとえば移動中に目にする広告のコピーに関する本や、全国どこに行っても遭遇する“鳥居”の本など、「それを移動と結びつけるのかー!笑」と、みんなが思わず唸らされちゃう本棚でした

ワークショップの最後には、各チームから本棚のコンセプトを紹介してもらいながら皆で突っこみタイム。なぜそのテーマでこの1冊を選んだのかというその人なりの思いを聞くのは本当に面白かったです。

出来上がった本棚を見ると、一人ひとりが独自の視点で本を選んでも、チームとしてのストーリーが窺える気がしてとても興味深い!そしてまた、ブックバスと当館蔵書それぞれを使ったからこその面白みというか、選んだ本の幅広さが、テーマにうまく厚みを出したなぁと思いました

およそ90分くらいのワークショップでしたが、初対面の人同士もあっという間に和気藹々と話をしながら一緒に本を選んでいる姿が見られて、そんなところでも「本」のもつチカラを感じたりもしました。


さてさて。

こんなふうに「本」を使って遊んだり、提案したり、発見したり。

当館では、この連携協定をきっかけに、そうした本をめぐる多様な価値を創造する活動を抱く、ゆるやかなつながりとしての「 Book Value Club (ブック バリュー クラブ)」なんていうものを始めてみようかなと考えています。

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