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【休館2日目】お宝発見?!ー信州の視聴覚教育に思いを馳せる

休館2日目の昨日は月曜日。

通常であれば図書館の休館日にあたるのですが、これから2月末までの工事休館中は、職員は月~金が勤務日となっているので、お仕事です。もう長いこと月曜日休みが生活リズムに染み付いているので、ちょっとへんな感覚でした

 

それはさておき。

2日目も引き続き、館内の大片付けを行いました。この片付け、「信州・学び創造ラボ」を整備するにあたって、必要なモノを一時的に移動してストックしておくための場所作りという意味合いもあります。そこで、館内のあちこちの部屋に埋もれている長年の不用品を整理して、スペースを空けるという作業を行っているのです。

そんなわけで視聴覚室のバックヤードを片付けていたところ、興味深いものを発見しました

なんだろう、なんだか使い込まれた良い感じの皮バッグです。中には何が入ってるんだろう…?

(開けてみる…)

↑ おお?! まさかのバッグinバッグ!

↑それらを丁寧に出してみると、こんなふうにセットになっていました。ますますなんだろうコレ…。

 

↑ポーチと小物を開けてみたところ、なんとこんなモノが入っていました。(左:表側、右:裏側)

 

本体に記載のメーカーと品番で調べてみたところ、どうやらこれはELMO社の「CINE ELMO 8-AA」という、昭和30年代に発売された国産の8mmフィルム撮影機のようです。

当館が現在の長野市若里に移転新築したのが昭和54年なので、旧館の頃に導入したものということですね。

16mmフィルムの貸出は今でも団体向けとして行っていますが、8mmフィルムを撮影する機材まであったとは知りませんでした。なぜこんなものまで備えていたのか、ちょっと気になって『県立長野図書館50年史』(1981,県立長野図書館)を紐解いてみました。


それによると、県立長野図書館における視聴覚活動の出発点は、アメリカの日本占領政策の一環として、ナトコ映写機およびCIE映画(民間情報教育局製作映画)が各都道府県の社会教育課へ貸与されたことにさかのぼります。

昭和23年に、当時の連合軍総司令部から長野県にもナトコ映写機・べセラー幻燈機・CIE映画フィルムがつぎつぎと配給され、当館内に視聴覚ライブラリーが置かれることになりました。そして当館の映写技師が視聴覚教育の意義を周知するために県内市町村を巡回し、その結果、各地域に拠点が結成され市町村においても活発な活動が展開されていったようです。

その後、国産の映写機や教材映画が数多く製作されるようになり、学校巡回映画や、公民館での上映会などで盛んに利用されていきました。

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