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親子で本をつなぐ「長野県PTA母親文庫1950~2014」

当時は、母親たちが本を手に取るのは難しい時代でした。
特に農村では家庭の仕事や育児で本を読む時間が取れず、また読む場所もありませんでした。
本を読むこと自体あまり良い顔をされず、
遠慮をしていたこともあったようです。
しかし、そんな母親たちが本を読めるような
活動をしなければ、
まずは本を手に取ってもらう環境を作らなければ、
という思いの元、活動は広がっていきました。
利用者は増え、母親文庫は長野県下に広がっていきました
そしてその活動はテレビや映画など、メディアなどでも紹介されるようになりました。

本を読んだ母親たちは、感想などを書きとめ、
多くの文集も作られました。
文集からは、本の感想はもちろん、母親たちの願いや思いを感じることができます。

その後次第に公立図書館が増え、
本を読む環境が整っていったことや、
母親文庫会員の減少などに伴い、2014(平成26)年3月末をもって母親文庫の活動は終了しました。

当時、母親文庫の本を読んだことがある方や、
子どもだった頃にお母さんに本を届けた経験がある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
母親と子どもたちに読書を普及することを目的に始まった「長野県PTA母親文庫」
今回の展示では、当時を振り返る資料や、届ける際に使われた袋、母親たちが作成した文集なども紹介しています。
展示期間も僅かとなりました。
ぜひ、当時を振り返り、お母さんたちの想いに触れてみてください

 

 

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