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野尻湖クリーンラリーが開催されました。

2010年07月06日

野尻湖や周辺の森林・河川等を観察し、身近にある水環境の大切さを知るため、信濃町立小学校の4年生や地域住民の皆さんが参加する「第19回野尻湖クリーンラリー」が開催されました。

【事前学習】
信濃町内の小学4年生は、野尻湖クリーンラリーに向けて、野尻湖の成り立ち、湖や周辺の自然環境、どのような課題があり、それに対してどのような取組が行われているのか、事前に学習してきました。そして、各自で野尻湖について何を学びたいか考え、クリーンラリー当日に臨みました。

【湖上観察】
7月6日朝、小学4年生77人が野尻湖畔に集合し、遊覧船に乗り込みました。途中、野尻湖の歴史や周囲の自然について学びながら、野尻湖で最も深い、水深38.5mの竜宮ヶ崎沖へ向かいました、湖の透明度を調査したり、野尻湖の表面と水深30mの水温を比べてみたり、プランクトンネットを使って湖のプランクトンを採取するなど、実際の水質調査を体験しました。


【展示コーナー】
下船後、野尻湖公民館に設けられた7つのコーナーで、見たり、聞いたり、触ったりしながら、野尻湖の環境について学習しました。

(1) 水生生物コーナー
鳥居川上流に棲む川虫を間近で観察しました。

(2) ホシツリモコーナー
野尻湖で絶滅してしまった沈水植物「ホシツリモ」を復元させる取組について勉強しました。

(3) ブラックバス・ブルーギルコーナー
ブラックバスやブルーギルなど外来魚の生態系への影響について、また、湖内の水草を食べ尽くしてしまったソウギョについて勉強しました。

(4) プランクトンコーナー
野尻湖で採取したプランクトンを顕微鏡で観察しました。

(5) COD(パックテスト)コーナー
野尻湖で採水した水と、そこにジュースを3滴加えた水とで、CODを比べてみました。たった2滴でCODの値が約10倍になりました。

(6) 下水道(水処理)コーナー
みんなの家から出る生活排水を、野尻湖に流さずにきれいにしている下水道の役割について勉強しました。

(7) 国立公園コーナー
野尻湖を含む上信越国立公園について勉強しました。

【事後学習】
最後に、各小学校の代表の子どもが、みんなの前で学んだことについて発表しました。
また、学校に戻ってから、今日学んだことについて新聞を作るなど、まとめの学習をすることになっています。

平成3年から始まった「野尻湖クリーンラリー」は、今年で19回目となりました。体験を通じて学習した内容は、子どもたちの心にしっかりと刻み込まれています。かつてクリーンラリーに参加した子どもの中には、大人になって野尻湖の環境保全の取組を始めた方もおり、その成果は地域に着実に拡がってきています。

《参考》
○野尻湖クリーンラリー参加機関
主催:長野県、信濃町、信濃町教育委員会、信濃町野尻区
協力:野尻湖水上安全協会、野尻湖漁業協同組合、環境省

○野尻湖水質保全計画
長野県では、湖沼水質保全特別措置法に基づく「野尻湖水質保全計画」を策定し、野尻湖の水質保全に取り組んでいます。
野尻湖の水質保全について(パソコン用)

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