2025.11.11 [ 山好き館長の信州便り ]
「それはないでしょ!」から「もしかしたらあるかも?」へ(FMぜんこうじ「図書ナビ」第32回)
図書館関係者が学び合う場、という意味では、いろいろなテーマの「分科会」を設定します。例えば、「授業の中で電子書籍を有効に使う方法を知りたい」と思う、司書教諭や学校司書さんのために、すでに実践をしている先生から話してもらい、それに基づいて、自分の学校だったらどうすれば上手くいくかを話し合って発表し合う、というようなスタイルですね。

長野県図書館大会@佐久平交流センター
森:最近、私が参加させていただいた2つの図書館大会についてご紹介したいと思います。
一つは、長野県図書館大会。去年は須坂で『魔女の宅急便』の角野栄子さんが講演してくださいました。
今年、佐久で開催された長野県図書館大会は、なんと第75回の節目の年。第33回北信越地区学校図書館研究大会も併催されました。探究に図書館を活用している学校の授業を見学させていただいたりもしたんですよ! 講演は、石井睦美さん。すごく気に入っていた絵本『冬のコートをつくりに』が会場で売られていたので、サインをしていただきました!(春・夏・秋・冬のシリーズものを大人買い *^-^*)それから前回ご紹介させていただいた『パパはステキな男のおばさん』という、お父さんが家にいて、お母さんが働きに出かけている女の子のお話、なんと講演の中にも出てきました。

実はこの物語、ご自分の経験に基づいて書かれたものだったそうなんです。石井さんご自身が、お父さんが家にいて、お母さんが働いていて。夕方になるとお父さんと一緒にお母さんを駅まで迎えに行く…という生活をされていたそうなんですね。そして、初めて「これは!」という本に出会ったのは、立原道造さんの詩集だったそうで、学校の先生のおかげで、たくさんの作品に出会えたそうです。石井さんは、さまざまな物語を書き続けておられますが、「子どものころに沢山の言葉のシャワーを浴びたおかげで今の自分がある。自分の中に無いものは創り出すことができない」「だから子どもたちには沢山の物語に接してほしい」とお話しされていました。とても丁寧に、思いを言葉にされる方だな、素敵だなと思いました。
音楽や、歌うことも、そうなのかもしれませんね?中川さんが歌う歌には、どんなものが込められているんでしょうか?
中川さん:そうですね。私は人前で歌う機会が多いんですが、会場では「あなたに届けたい」と思って歌っています。誰かに届いたらいいな、と。でも、「自分らしく」というのが大切というか、歌って実は「究極の自由」なんじゃないかと思うんですよね。
森:わぁ、「歌は究極の自由」って素敵ですね。そういう風に思ったことがなかったです。(私、音痴でして…^^;)いつか、中川さんの歌についてのトーク、伺ってみたいです。
中川さん:ありがとうございます!私も、小さいときにもっと本を読んでおけば良かったなと思うことがあります。
森:本を読むのは、いつだって大丈夫!「遅すぎる」ってことはないですから。
愛媛県で開催された「全国図書館大会」に参加してきました
森:10月末には、四国の愛媛県で開催された「全国図書館大会」に参加してきました。「全国図書館大会」は、毎年、全国のどこかで開催されるんですが、私はほとんど初めてでした。今、全国で書店さんが減っているという危機感から、書店さんと図書館が一緒になって、地域の読書文化を盛り上げようという機運が高まっています。それについて、信州での取り組みを事例報告させていただきました。(発表資料「地域の読書環境をもっと豊かに! 信州における試み― 読者×書店×図書館×∞」はコチラからご覧いただけます)
「講演会」には、一般の方もたくさん参加されていました。3人の作家さんのクロストークという形で、全員が、愛媛県出身のかたたちです。

3人の作家さんたちの本
- お一人は四国八十八ヶ所霊場第57番札所栄福寺の住職で、お遍路さんについて書いた本『マイ遍路』の著者、白川密成さん。
- 二人目は、高橋久美子さん。昔はバンドで作詞もしていた方が作家になられて、今は地元愛媛ではチームで農業をして、東京にいる時では作家。というユニークな方です。『わたしの農継ぎ』という本にサインをいただきました。いま、日本の原風景ともいえる田んぼの風景が、後継者がいなくて、失われてしまうのではないかという心配がありますよね。高橋さんは、「稼ぐためではなく、風景や知恵やタネを受け継ぐために」農業に取り組んでいるんだそうです。
- 三人目は田丸雅智さん。星新一さんのような、短くてひねりのあるお話、ショーショートの作家さんです。実は、田丸さんとはちょうど10年前に会ったことがありました。お茶の水女子大学の図書館で、星新一賞に関連するイベントとして、ショートショートを書いてみようという講座で田丸さんが講師をしてくださったんです。田丸さんは、作家として自分が作品を書くだけではなくて、「みんなも書いてみよう!」と、書き方を伝授する活動もされているんですね。つい最近、「日本一の星空 長野県阿智村:誰でも書けるショートショート講座」が開催されました。
中川:「自分でも書いてみる」っていうのが良いですね!
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