2階ナレッジ・ラボで、藤村浩平様(※)の子息、元章様よりご寄贈していただいた、戦前より出版された岩波文庫およそ8,000冊が閲覧できるようになりました。

生前、藤村浩平様が「岩波文庫の本を全て読みたい」と奥様におっしゃっていたそうで、古書店を巡り、少しずつ蒐集し、読まれていたとのことです。

現在出版されている岩波文庫のカバー背は分野ごと5色に分かれています。これらは創刊当時に巻かれていた帯の色と同じです。そこで当館では、これら5色のカバーに分かれて文庫を並べ、『岩波文庫総解説総目録』を参考に20分類に細分化して配架しました。

壁面いっぱいに配架されたコレクションから、カバーの色からも体系化された豊富な文庫を一望できます。

展示の岩波文庫コレクションの本の貸出はできませんが、その場で手に取ってお読みいただけます。このコレクションを通して、岩波茂雄、岩波書店が編んだ大きな「知」の体系や、「知る」ことへの想いに触れてみてください。

(※)岩波書店創業者・岩波茂雄の出身地が、長野県諏訪郡中洲村(現在の諏訪市中洲)であることから、当館へ寄贈をいただきました。

参考文献　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『岩波茂雄』 岩波茂雄著 日本図書センター 1998年 【N289/いわな】　　　　　　　　　　　　　　『岩波茂雄』山崎安雄著 時事通信社刊 1961年【281.08/17/2】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『岩波茂雄傳』 安部能成著 岩波書店刊 1957年【N289/いわな】

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