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かつてその国であそんだ子どもと、これからその国であそぶ子どもたちに(FMぜんこうじ「図書ナビ」第31回)

ハロウィンの飾りつけ

みなさま、こんにちは。県立長野図書館の森です。FMぜんこうじの「ひるどきもんぷらワイド」、 2025年10月14日(火)に放送された「図書ナビ」コーナー、第31回目の内容をご報告します。オープニングの一曲は、珍しくロック!ボンジョビの『It’s My Life』(YouTube和訳付)。「It’s my life.(これが俺の生き方だよ)  It’s now or never.(今やるか、やらないかだ)  I ain’t gonna live forever.(永遠に生きられるわけじゃないんだから)  I just want to live while I’m alive. (今を生き続けたいんだ)」…いやー、良い歌ですね。実は私、来週から4週連続で出張なんです。横浜⇒愛媛⇒佐久⇒島根… 体力が持つのか心配でしたが、勇気をいただきました!

本格的な秋の楽しみ

秋になってフカフカしてきた愛猫のプナ

中川さん:10月に入って急に涼しくなりましたね!10月と言えばハロウィンもありますが、森館長、本格的な秋の楽しみと言えば?

森:本格的な秋の楽しみと言えば、「猫吸い」です。うちの猫、夏の間ずっと毛が抜けて大変だったんです。でも、寒くなってちょっとフカフカしてきました。フカフカの猫に顔を押し付けて、思いきり吸い込むんです。いい匂いがして幸せになります。

中川さん:「猫吸い?!」ちなみにどんな匂いがするんですか?

森:「日向の匂い」っていうんでしょうか、何とも言えない温かい匂いです。寝るときも、近くに来てくれて嬉しいです。暑い時期は、近寄ってくれないので。

中川さん:ワガママな?猫らしいですね。ちょっと意外な秋の楽しみ方でした(笑)!

「旅する本箱」、2年目がスタート

中川さん:さて、今日の話題は?

本日ご紹介する本たち

森:旅する本箱」、2年目がスタートしました。図書ナビでも何回かご紹介しましたが、いくつかのテーマで集めた本を詰め込んだ本箱が、信州のあちこちを旅するというプロジェクトです。一つのテーマで30冊くらいの本を箱に詰め、2ヵ月毎に回していきます。先日、プレスリリースも出たんですが、2年目は、5つのテーマ、5つの旅先が増えました。増えたテーマは「世界の秘密を冒険しよう」、「自分らしく生きる」、「運命を変えた一冊」、「からだがよろこぶ時間」、そして「森と泉の国からの贈りもの」。実は、「森と泉」は「図書ナビ」の中でこれまで紹介させていただいた本を、寄付させていただいたんです。『魔女の宅急便』、『精霊の守り人』などのファンタジーから、『森の赤鬼』C.W.ニコルさんの伝記、子どもの『体験格差』といった少し難しめの本まで。

中川さん:それはステキです!いろいろなジャンルの本があったけれど、通底するのは「やさしさ」「わかりやすさ」だったと思います。

森:30回もお話させていただくうちに、いろいろな種類の本が集まりました。

県立長野図書館「旅する本箱」コーナー@信州・学び創造ラボ

旅先は、長野市にある長野県障がい者福祉センターSUNAPPLE県立長野図書館有明高原寮(安曇野市)、NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターによる泰阜中学校学習支援(泰阜村)、交流拠点シラネバ(根羽村)の5ヶ所。泰阜村は公共図書館がない自治体さんで、中学生にとって身近なところに本を置きたいと言うことで、放課後の学習の場に、置いてもらうことになりました。

有明高原寮は、塀が無いことで知られる少年院です。実は先日、安曇野市図書館の司書さんたちと一緒に有明高原寮を訪ねて、本にカバーをかけるワークショップを行ったんです。少年たちにとっては社会貢献活動の位置付けなんですが、みんな本当に一生懸命、丁寧に作業してくれて嬉しかったです。自分がカバーをかけた本には愛着がわきます」とか、「寮に入ってから本が好きになりました。早く本を読みたいです」とか、「本は大切なものなので、カバーをかけることができて良かった」など、沢山、感想を言ってくれました。

中川さん:皆さんの感想が、ジーンと心に滲みますね。本に接することができたことはもちろん、誰かの役に立てることも…

森:私達の方こそ「良い経験をさせてもらえたなぁ」と、感謝の気持ちでいっぱいでした。これからも、普段、本に接する機会が少ない場所に本を届けられたら良いなと思っています。

本をきっかけに、よみがえる思い出

中川さん:今日のおすすめ本、お願いします!

森:今回は、石井睦美さんの作品を3冊持ってきました。石井睦美さんは児童文学作家で、今年度の長野県図書館大会(佐久大会)で講演をしてくださることになっているんです。石井睦美さん、小学校の国語の教科書に作品が掲載されているそうなんですが、実は私はあまり読んだことがありませんでした。でも、県立図書館で、70冊以上も持っていました。

『ふゆのコートをつくりに』

1冊目は、『ふゆのコートをつくりに』ブロンズ新社(2022)という絵本です。
昔、お母さんが着ていた真っ赤なコートを、仕立て直してもらう女の子のお話。お母さんはどんな風にこのコートを着ていたか。女の子は、コートを着て何をしたいか…。仕立て屋さんがいろいろ聞き取って、とっても可愛いケープを作ってくれるんです。絵に温かみがあって、読んでいると笑顔になれる感じ。シリーズ物で、県立長野図書館の司書さんも「おススメです!」とのこと。中川さん、子どもの頃、お母さまが着ている服に憧れを持ったことってありますか?

中川さん:憧れ…なのかな。昔、母が黒の七分袖に真っ赤な薔薇がプリントされたTシャツを着て、ジーンズ(デニム)を組み合わせて着ていたのが、すごく印象に残っています。あとは、お裁縫がけっこう好きで、私と妹に、ビキニの水着を作ってくれたことがあったなーって、今、すごく思い出が湧き出してきました。

森:わぁ、お母さま、オシャレですね!私も母に「大人になったらこの服、私にちょうだい!」なんて、よく言っていました。母は「あなたが大人になる頃には、もう流行遅れになっているかもよ」と笑っていましたが…(笑)。母が亡くなる前、着物をたくさん譲ってもらったんです。まだ手付かずですが、少し時間に余裕ができたら、着物としても楽しみたいし、何かに仕立て直しても良いかもしれないと思っています。

『パパはステキな男のおばさん』

中川さん:印象に残っているお着物、ありますか?

森:藍色の紗の着物!実は、言うほど涼しくないんですが、見ためがとても涼しげで。

2冊目は、『パパはステキな男のおばさん』BL出版(2011)という、ちょっと不思議なタイトルの本。主人公の子どもの家では、お母さんが働きに出て、お父さんが家のことをしているんです。でも、授業参観にお父さんが来てくれたり、「お母さんの役割」「お父さんの役割」という話題で「うちは皆んなの家と違うんだ」と悩むんですね。お友達に「ちょっと変!」と言われたりして。15年くらい前の作品ですが、まだ男女の役割が固定化されていた頃でしょうか。「何が普通なのか」という意識は変わってきていると思うのですが…。こういう作品も書かれているんですよね。

『つくえの下のとおい国』

中川さん:悩みごとに優しく寄り添ってくれる感じですね。

3冊目は、つくえの下のとおい国』講談社(2017)。これはもう、ザ・ファンタジーです。大好きな世界観でした。
おじいさんから譲ってもらった古い机の下に潜り込んで遊んでいたら、いつの間にか別世界「トホウ・モナイ国」に行ってしまった姉妹の冒険物語。タンスの奥が別世界につながっている『ナルニア国物語』とちょっと似ていますね。
本の扉に素敵な言葉があるので、中川さん、読んでみていただけますか?

中川さん:かつてその国であそんだ子どもと、これからその国であそぶ子どもたちに

森:ありがとうございます!子どもの頃の想像力って、大人になると忘れてしまいがちだけれど、大人になっても、その心を思い出すことができれば、いつでもその世界に再会できるんだよ…というメッセージが込められていて、大人が読んでも面白いです。

中川さん:「本を通じて思い出すことができる」というのを、今日は実際に体験しました!

児童文学作家・石井睦美さん講演会@長野県図書館大会(佐久)

長野県図書館大会2025

中川さん:最後にリスナーの皆さまへご案内をお願い致します。

森:リスナーの皆さまへ耳寄り情報です。本日ご紹介した石井睦美さんの講演会、「本を読む・物語を生きる」は、どなたでもご参加いただけます。「ラジオでお話するから!」ということで、申し込み締め切りを延ばしていただきました。申込期限:10月17日(金)です。ぜひ、たくさんの方に聴いていただければと思っています。

もう一つ大切なお知らせ。本日10月14日から10月末31日まで、県立長野図書館は休館させていただきます。図書館のシステムの更新と、蔵書点検です。11月1日(土)から再開しますので、よろしくお願いいたします。

中川さん:半月くらい、お休みになるんですね!これからの季節におススメの本はありますか?

森:トールキンの『指輪物語』なんていかがでしょうか?映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作です。

中川さん:まさに「秋の夜長」にピッタリですね!今日もありがとうございました!

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