情報の海を進め!「めざせ!図書館王!」

8月2日(金)長野県庁夏休み見学イベントに県立長野図書館も出展しました。
「情報の海を進め!図書館王におれはなるっ!」

この冒険では、2つのミッションが待っています。

ひとつめは、「OSMO Cording Awbie」の体験。そして、ふたつめは「百科事典で謎とき」に挑戦。
まず、「OSMO Coding Awbie」。

画面上のキャラクターが“どの方向へ/どれだけ動くと/目的を達成できるか”を考えながら命令し、問題を解く道筋(アルゴリズム)を体験するためのソフトです。画面へのタッチやマウスの操作ではなく、コンピュータの外側で実際に手を動かして、指令を出す体験ができるのが大きな特徴です。

最初こそスタッフより簡単な説明はあるものの、ちいさな冒険者たちはパーツをつなげて体感しながら、タブレット上で、その感覚をどんどんつかんでいきます。それはまるで、海の上で波の流れをつかむために「舵」をとる、勇ましい船員達のよう。

 

次に、「百科事典で謎解き」。

ここでは思わず大人も唸ってしまうほどの情報量を誇る「ポプラディア百科事典」を活用することが狙いです。例えば何かを調べるとき、便利なインターネット検索は語句を入力するだけで結果が表示されますが、調べる道筋そのものは見えません。事典・辞典類は、正しく使わなければ回答が得られないという煩雑さはありますが、調べるためのプロセスの中に、様々な知識との出会いがあります。正しい情報を得る力。それはこの先の人生でも必要なツールでもあります。

こういった冒険(学び)の背景には、2020年度からの小学校の教育課程の「プログラミング」導入や、新学習指導要領での「主体的・対話的で深い学び」という視点から「子どもたちが自ら疑問を持ち、解決策を考える学びの実現」を目指す、いわゆる探究型学習という、新たな教育のステージが準備されていることがあります。

 

プログラミングにしても、コンピュータの使い方や設計を学ぶのではなく、論理的な思考力を身につけることを目的としたものですが、では、なぜ“図書館”でプログラミングなのか。デジタル化が当たり前になった現代に、なぜ、百科事典や辞典類なのか。

わたしたちの考える図書館とは、ひとりひとりの子どもたちが(もちろん大人も)自ら「知ることの喜び」に出会うための情報提供を行い、学び続けるちからを養う、教育支援機関という姿です。図書館は、変わりゆく時代の中で、すべての人たちと共に学び続ける役割を担っていきます。

そして実は、この冒険、普段の県立長野図書館の1階、児童室にて誰でも体験できるのです。
図書館はいつでも、小さな冒険者たちを待ってまーす!

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