【休館27日目】Made by 長野工業高校!

一枚の図面が情報源となり、作り手を介して物となる。計算上の数値や言語化された情報が、想像から創造への橋渡しをするのです。例えばカウンターひとつ取っても、金属を使えばもっとスマートにできるはずなのに、木材だとある程度の太さや厚みが必要で、足の数を増やす必要もある。材料によって作業工程が変わるだけでなく、空間の使い方や雰囲気も違ってきます。実際に資材に触れ、手を動かし、建築業者さんの業務を体感することの意義は大きいに違いありません。

そして、想像したものを創造するということの、道のりの険しさ。

どんなに綿密に計算し、慎重に完成図を描いても、その通りにいかないことがたくさんあります。予想通りに進まなかったり、思い通りの形にならなかったとき「なぜうまくいかなかったか」を振り返り、「どこを直せばいいか」と考え、「何をしたかったのか」に立ち返る。すると「これからどうしたいか」が見えてきます。試行錯誤の積み重ねは、彼らがこれから歩んでいく道に必ずや生かされることでしょう。

とても熱心で対寧、真摯な作業風景に、思わず見入ってしまいました。
目の前で学びの姿や成長過程が見られる、学校とのコラボは素敵ですね。

ここにどんな人たちが集まり、どんな会話が生まれるでしょう。
カウンターテーブルや案内板が、図書館のめざす “人と情報が集まり、つながるための場” の素敵な媒介となってくれることを期待しつつ。

3年生の彼らはこの春、進学や就職のためにそれぞれ巣立っていきます。この場所を離れても、ときどきは県立長野図書館を訪れ、自分たちの作ったものがどう使われ、愛され、受け継がれていくかを確かめてくれるといいなぁと思います


▼休館の詳細についてはこちらをご覧ください
→「信州・学び創造ラボ」整備に伴う長期休館のお知らせ


【お問合せ】企画協力課(TEL:026-228-4939)

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