中国の北京市と河北省のアルペンスキーのジュニア選手団２６人が、１月２９日から２月７日まで野沢温泉スキー場でアルペンスキーの訓練を行いました。私は随行通訳として皆さんと一緒に１０日間を過ごしました。

野沢温泉に着いた夜から、大雪が降りましたが、翌日は晴れてとてもきれいでした。今年一回も雪が降らなかった北京から来た子供たちは、ワクワクしながら雪の中で遊んでいました。

長野オリンピックの会場である八方尾根スキー場も見学しました。

野沢温泉村中学校の生徒たちと一緒にスキーの授業を受けました。

河北省のジュニアチームは、２０２２年北京オリンピック大会招致が成功してからできたオリンピックスポーツ学校から選び出されたスキー選手です。雪シーズンの間に、ほぼ毎日スキーの訓練をしています。ただし、中国のスキー場は天然雪が少なくて、ほとんど人工雪で作られているそうです。そのため、野沢温泉スキー場のパウダースノーは新鮮で、違う雪質の中で、技術を磨くのも楽しみだと言っていました。

日本人コーチはコースの下で選手一人ひとりの滑り方を見て、コメントや指導をしてくれました。

日本アルペンスキージュニア大会の観戦もしました。

日本アルペンスキーの木村公宣選手とも偶然に会いました。

私は日本人コーチの通訳をしなければならないので、一緒にスキーを履いて、ずっとゲレンデにいました。スキーはまだ慣れていない私にとって最初はとても大変でした。しかし中国から来た子供たちは私に教えてくれたり、スキー板を運んでくれたり、家族のように接してくれましたので、楽しい時間を一緒に過ごしました。

子供たちは中国に帰ってからも、感想をいろいろ聞かせてくれて、アルペンスキーの技術が上達したうえに、日本人のマナーも日本の文化もとても勉強になったと、そして大きくなったらスキーを通して、日中友好の懸け橋になれればいいと言いました。

長野県スキー連盟の河野副会長は、野沢温泉スキー博物館も案内してくれて、日本のスキーの歴史などを子供たちに熱心に説明しました。

野沢温泉スキー場のみなさん、大変お世話になりました。ありがとうございました。