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“パンでつながるコミュニケーションの和”(2)

I♥信州(あいラブしんしゅう)
パンでつながるコミュニケーションの和(2)
「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。

約2年間に渡って、県外から信州へ移住された方をご紹介してきた「I♥信州」も、今回で最終回を迎えることとなりました。最終・第23回目のI♥信州は、2013年に京都から南木曽町に移住された鳫子(がんこ)裕司さん・ムツコさんご夫妻にお話をお聞きしました。

前編では、鳫子さんご夫妻が、南木曽町に移住されるまでの経緯をお聞きしました。
◆前編はこちら

後編では、鳫子さんご夫妻が運営する「なつやけ工房Mutsu mutsu」の様子や移住を考えている方へのメッセージなどをご紹介します。




■南木曽にパンと笑顔を届ける森のパン屋さん

2014年3月に移動販売のパン屋さんとして再スタートした「なつやけ工房 Mutsu mutsu」。
冬は雪深くなる土地柄や町内の年齢層を考え、店舗を構えての営業ではなく、
自分達からお客様の元へ販売に行く、移動販売のスタイルは手作りの出来立てパンを届けてもらえると地域の皆さんから好評です。

「なつやけ工房 Mutsu mutsu」の一日は、朝3時からのパンの仕込みに始まります。生地の発酵や成型、焼き上げ…と8時半頃までにその日販売するパンを朝のうちにすべて作り上げます。南木曽町内の会社では、10時頃に休憩をとる企業が多く、その休憩時間に間に合わせるためです。
クマザサパンは、時間が経っても笹の香りがしっかりと感じられる爽やかなパンです。


オープンした当初は本当にお客様が買いに来てくれるのだろうか…と不安を抱えていた鳫子さんご夫妻でしたが、楽しみに待っていてくれるお客様の声や笑顔に支えられ、少しずつ自信をつけていきました。しかし、初めの頃は未経験の移動販売に四苦八苦…。勝手が分からず、悩むことも多かったと話します。

裕司さん:「最初は移動販売といっても、町内のどこへどう行っていいかがまったく分からなかったんです。『お昼にここで販売させてもらっても良いですか?』と役場の方にもお願いして、販売させてもらっているのですが、そういうところだと挨拶に行けるんですけど、実際個人のお客様のところへ行くときには、普通にご自宅へピンポンして伺っていいのかな、と迷いました(笑)
でも何だか販売を始める前からちょっと噂になってたみたいなんです。
「ここに来て~!」とか「あそこの人も来てほしいみたいだから、あそこも行ってね」とかあっという間に広がっていきました。今はもう分刻みの販売スケジュールで動いています。」
移動販売のスケジュールは分刻み!


写真: なつやけ工房Mutsu mutsu
ムツコさん:「基本的には南木曽町内を地区ごとに何曜日の何時に来ますって販売スケジュールを決めているんです。なので、いつもの時間にご不在だと『どうしたのかな…』と心配になりますね。ご高齢の方もいらっしゃるので安否確認みたいですが(笑)
逆にお客様の方から『今日は出掛けるから』とご連絡をいただくときもあります。
出かけるときには、焼き立てのパンを車に出来るだけたくさん積んで行くのですが、ほぼ空で戻ってこれるので本当にありがたいです。「次また待ってるねー」とか、「スケジュール冷蔵庫に貼ってあるのよ」とか私達のパンを楽しみにしてくださっていて、喜ぶお客様の顔を見ると私たちもすごくうれしいです!」

写真: なつやけ工房Mutsu mutsu
鳫子さんご夫妻自慢の一品は、奥様が愛情込めて練り上げたクリームがたっぷりつまった「クリームパン」。さらに、地元の特産品である「熊笹」を使用したパンなど、材料はなるべく地元産のものを使うというこだわりがあります。
鳫子さんご夫妻が京都で開いていたパン工房は現在、カフェに姿を変え、裕司さんの弟さんが切り盛りをしています。鳫子さんご夫妻は、京都の方にも南木曽の味をと、熊笹やえごまを使用したクッキーを定期的に送っています。京都では中々食べることの出来ない味は評判を呼び、店頭に並ぶとすぐに売り切れてしまうこともあるんだとか。


■移住を考えている方へのメッセージ

最後に、鳫子さんご夫妻に長野県へ移住を考えている方へのメッセージをお聞きしました。

裕司さん:「僕達はこうなったらどうしようとかはあまり考えず、こちらに移住してきてからでも何とかなるだろうと踏ん切り良く、勢いで移住しました。実際、このお店を始めるまでは半年間くらい無収入の時期があったのですが、それでも何とか生きてこれましたので(笑)」


ムツコさん:「地域性にもよると思いますが、地区の方々には仲間という感じで受け入れてくださって、とても助けていただいてます。野菜を頂いたり、お米をいただいたり、おすそわけもありがたいですね~。自分達が閉鎖的になったらいけないなと思っているので、地元のお祭りや行事には積極的に参加するようにしています。最初は、緊張してドキドキしながらいきました(笑)
でも、そういう地元のことに参加することで、自分達が京都から来た人間でどういうことをしているのか、地区のみなさんに分かっていただけたんだと思います。」

裕司さん:「始まったばかりなので、まだまだ先のことにはなりますが、この旧夏焼地区の中でも空き家となっているところがあるので、将来的にそこにカフェを作りたいなという夢はあります。
地元の方がちょっと集まれるような場所が作れたらいいなぁと思っています。」

なつやけ工房Mutsu mutsuの看板娘・ミミちゃん
朝は清々しい森の空気を味わい、夜は星月の明かりに照らされる南木曽町での田舎暮らし。移動する森のパン屋さんは始まったばかり。
「なつやけ工房Mutsu mutsu」の「mutsu」には、ご夫妻だけでなく、自分たちが作るパンで仲睦まじく…という意味も込められています。
人が仲良くする、親しむ、和らぐ…などの意味がある「睦」。
屋号の名の通り、「なつやけ工房Mutsu mutsu」の移動パン屋さんは今日も南木曽町に美味しいパンと笑顔と元気を運んでいます。

花桃咲き乱れる南木曽のカフェで美味しいクリームパンを いただきながらご夫妻の笑顔こぼれるカフェに人々が集う日も案外遠くないかもしれません。

●なつやけ工房Mutsu mutsu  http://mutsumutsu2007.jimdo.com/
(なつやけ工房Mutsu mutsuさんの公式Facebookに今回の取材風景が掲載されています。こちらも合わせてご覧下さい。)

【インタビュー時期:2014年5月】

【編集部より】
約2年間に渡って、県外から信州へ移住された方をご紹介してきた「I♥信州」も、今号をもって最終回となります。縦に長い信州の北から南まで様々な地域で、十人十色の田舎暮らしのスタイルがあります。この「I♥信州」が長野県へ移住を考えているみなさんのちょっとしたきっかけやヒントになれていたら嬉しく思います。これまで取材にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。


●長野県では、東京・有楽町の東京観光情報センター内に「長野県移住・交流センター」を開設し、県内各市町村とも協力しながら移住に関する取り組みに力を入れています。
また、名古屋・栄、大阪・梅田の各観光情報センターに「移住・交流サポートデスク」を開設し、中京圏や関西圏からの移住をサポートをしています。信州への移住に関心のある方はお気軽にご来場ください。

また、移住に関するセミナーや相談会、体験ツアーなどが長野県内各地域で行われています。
移住に興味を持たれている方や信州を知りたい方など多くの皆様のご参加をお待ちしております。

信州へ移住を考える人のポータルサイト
田舎暮らし 楽園信州 http://www.rakuen-shinsyu.jp/


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