2023.02.24 [ テーマ本 ]
【郷土展示】Traditional Craft of Nagano
~信州発 暮らしに根づく匠の技~
日本の古き良き文化として知られている伝統工芸品。長野でもその風土の中でさまざまな技が磨かれ、暮らしを彩ってきました。
現在、国(経済産業大臣)指定の伝統的工芸品が7品目、県指定の伝統的工芸品が21品目登録されています。今回の展示では、国から指定されている以下の7品目をご紹介しています。
・木曽漆器(主要産地:塩尻市 他)
・南木曽ろくろ細工(主要産地:木曽郡南木曽町 他)
・松本家具(主要産地:松本市 他)
・飯山仏壇(主要産地:飯山市)
・内山紙(主要産地:飯山市)
・信州紬(主要産地:松本市 上田市 飯田市 他)
・信州打刃物(主要産地:上水内郡信濃町 飯綱町 他)
「聞いたことがある」「家で使っているよ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
伝統工芸品は日常生活で使われている物が多いため、工芸品に触れることで、地域の人々の暮らしを知ることができます。また、その地域特有の原材料を用いていたり、独自の技法で作られているため、その土地ならではの特産物や環境についても知ることができます。お住まいの地域や出身地などで調べてみると、新たな魅力を発見できるかもしれませんよ。
一方で、後継者不足もあり、このすばらしい技術がなくなってしまうことが心配されています。そんな中、伝統が絶えないよう匠たちが日々奮闘しているのをご存知でしょうか?
食洗器で洗える木曽漆器を開発したり、上田紬のネクタイやピアスを製作するなど、伝統工芸品を身近に感じてもらえるような試みをしています。
機械化による大量生産が進む中で、人から人へ手渡しで伝えられてきた郷土の技を50年、100年先の人たちにも使ってほしいですね。
展示コーナーでは、木曽漆器や上田紬、松本家具などの実物も展示しております。
また、伝統的工芸品がどのように作られているかがわかる動画も紹介しています。動画は「信州デジタルコモンズ」よりご覧いただけます。
ぜひ名工の技を見て、触れて、感じてみてください♬
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