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【休館35日目】世界を再発見する図書館へ

平成31年1月11日(金)、休館中の営業日35日目。

閉架書庫の古い本の整理(再組織化)の進行予定にめどがつき、物理的にも本を動かせる空間ができてきたところで、次の大きなチャレンジをすることになりました。

司書職員が毎日、県立図書館のこれからについて話し合い考える会議、通称「これから会議」で一般閲覧室の模様替えをしようということになったのです。

図書館の書棚(開架)に並ぶ本は、日本図書分類(NDC)に従って、0(総記)・1(哲学)・2(歴史)・3(社会科学)・4(自然科学)・5(技術)・6(産業)・7(芸術)・8(言語)・9(文学)の10の分類の順に並んでいます。

これを図書分類も維持しつつ、5つのゾーンそしてその中にいくつかのテーマを持った情報空間にできないだろうか、と議論中です。できれば図書資料だけでなく、デジタルな情報の入り口や実際に触れることのできる何かがあったらいいな、とか。

はっきりと探しているものがある人だけではなく、何気なくその空間に入った人たちが、新しい世界を再発見し、もっと遠くへ、もっと深く行ってみたくなるようなそんな空間ができないだろうか…。

もちろん、そこに今どんな資料があるかによっても、できることとできないことがありますが、これからの資料の選び方や提供の仕方にも関わる変化になるでしょう。

 

話し合った内容を実際のレイアウトに落とし込み絵にしてまた話し合います

 

図書分類は、図書館員が資料を管理したり、探し方や探すものがはっきりわかっている方にとってはわかりやすい「知の体系」です。学校で学ぶ時に国語・算数・理科・社会・図工・体育・英語という教科ごとに勉強するのと同じです。実際、大学の学部や学科の分類と図書分類はとても似ていると言ってもいいでしょう。

でも、世界は国語・算数・理科・社会で分かれているわけではありません。実際に環境や人と関わりながら暮らしていく中で物事を知ったり、問いをおいたり、正解のない現実の課題の解決策を考えたりするためには、こうした知の分類を超えて総合的に情報を集め、考え、議論し、表現することが必要ですよね。

そんなわけで、まだまだ議論の入り口ではありますが、もうちょっとわくわくするような、自分も何かつくりだしたくなるような、そんな「これからの」情報空間を考えていこうと思います。

3階の信州・学び創造ラボにも、そこで活動するみなさんのコミュニティが、自分たちの問題意識や取り組みを本や情報やモノで表現できるマイクロ・ライブラリーをたくさんつくりたいと思います。みなさんも「こんなだったらいいな」という本や情報との出会いのアイデアをぜひお聞かせください。

一緒に「わたしたちの図書館」をつくりませんか?

 

というわけで、まだまだ中身が固まったわけではないのですが、書架の移動準備も始めちゃいました。

休館期間中に一体どこまで行けるでしょうか。

とりあえず、耐震の転倒防止枠を外して、書架が動かせるようにしました

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