2026.02.10 [ その他 ]
「哲学」するって楽しい♪あなたとわたしの「歴史」が交差するとき(FMぜんこうじ「図書ナビ」第35回)
中川さん:「実存的なコミュニケーション」聞いたことがない言葉です
森:私も本を読んでざっくりと解釈したので、正確ではないかもしれないんですが。まずは、自分が一人であることに気付くことが、他者とのコミュニケーションの出発点。孤立した中で、自分の存在を深く意識したときに、他者と出会う。そして、自らを閉すのではなく、他者を介して、他者と共に、それぞれが新たに自分の存在に気付く。という段階を踏むんですね。「実存のコミュニケーション」とは、「かけがえのない個人と個人が出会い、それによって、自分の存在に気付き、他者の存在の意義に気付く」こと。「共に考える」ことは、お互いを尊重し合い「共に生きること」を考えることなんだよ。という結論が導き出されています。
「哲学」するって楽しい♪ ~あなたとわたしの「歴史」が交差するとき
森:そしてもう一つ印象的なのは、一人一人が「歴史的な意識」を持っていると言うことです。
人は、生きていると、さまざまな出来事に出会い、必ずしも上手く行くとは限りません。でも、ただただ、過ぎ行く時間の中に囚われているのではなくて、「自分の時」を刻み、出来事を蓄積している。歴史を紡いでいる。だからこそ、一人一人が「かけがえのない」存在なのだと。そして、「時を刻み、歴史を紡いでいる」のは、自分だけではない。自分の歴史と他者の歴史とが交差し、そこに新しい出来事が生じる。人が交差する際に、それぞれがお互いに、かけがえのない存在になる。ということが、導き出されるんですね。
なんだか素敵じゃないですか? こうして、中川さんのラジオに「図書ナビ」コーナーを設けていただいて、月に一度、中川さんとの歴史が交わる。そして、リスナーの皆さまとの歴史も交わる。そんな時間を過ごさせていただいているんだなと、改めて有難く感じました。
人生を応援してくれる ~本の力、言葉のチカラ
中川さん:今月の一冊お願いします!
森:今日は、ヘルマン・ヘッセの『人生の言葉』ディスカヴァー・トゥエンティワン(2016)を持ってきました。ヘッセといえば、『少年の日の思い出』や『車輪の下』が、国語の教科書にも載ったりして有名です。いろんな「言葉」があるんですが、「書物」という詩の一節があります。
「どんな書物を読んだとしても、古今東西のあらゆる書物を一冊残らず読破したとしても、それゆえに幸福になるということはない」…ここから、中川さん、読んでみていただけますか?
中川さん:「けれども、自分が読んだ本は必ず自分に力を与えてくれる。迷った時、いざというときに、本来の自分に立ち戻れる力と、その力を育む栄養をひそやかにあたえてくれているのだ。」
森:ありがとうございます!!素敵な言葉ですよね…
中川さん:今、ページをパッと開いたら、「本当の自分自身になるために」という言葉が出てきました!この本、私も手元に置きたいと思います。
フォーラムシリーズ “子どもと共に創る読書のいとなみ” 始まります!
中川さん:リスナーの皆さまへお知らせやメッセージをお願い致します!
森:今日は「哲学」の話、「一人一人の歴史が交わること」、そして「本の力」が話題になりましたが、子どもたちにもぜひ、そんな環境を地域の皆さんと作っていきたい。ということで、これから図書館で開催するイベントをご紹介します。
「子どもの読書活動推進の担い手と可能性を考える」シリーズ“子どもと共に創る読書のいとなみ”第1回

令和7年度から始まった、「第5次長野県子ども読書活動推進計画」を具体化するために、計画策定委員をされた方々が集まって、参加者の皆さんと一緒に、「これから」を考える会をすることになりました。子どもの読書活動に興味関心のある方は、どなたでも大歓迎です!
- 2月22日(日)13時から。
- 場所は、県立長野図書館3階です。
- お申し込みは ウェブサイト、電話:026-228-4939へ。
まだまだ寒い日が続きます。心が温かくなるものを探しに、いらしてください。ありがとうございました!
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