しあわせ信州 > 長野県魅力発信ブログ > よむナガノ 県立長野図書館ブログ > 山好き館長の信州便り > 楽しすぎる!? ― 新時代の図書館(FMぜんこうじ「図書ナビ」第21回)

楽しすぎる!? ― 新時代の図書館(FMぜんこうじ「図書ナビ」第21回)

森:今回は、クリスマスにちなんで、いくつか持ってきました。まず、お子さんと一緒に楽しんでほしい『クリスマスってなあに』。ミッフィーという可愛いうさぎの絵本で有名なオランダのディック・ブルーナさんの作品です。クリスマスは、イエス・キリストが生まれたことをお祝いする日ですが、ブルーナさんは、子どもにクリスマスをわかりやすく伝えるために絵本を作ったそうです。もう60年以上前の作品なんですね。そういえば、イエスのお父さんのヨセフは、大工さんでした。大工さんも、モノづくりの名人ですね。

中川さん:横長の絵本、めくるだけでワクワク楽しくなりそうですね♪

『クリスマス・キャロル』

森:大人向けには、チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』。イギリスで1843年に初版が出されたそうです。もう180年も前ですね。金貸しのスクルージ爺さんは「クリスマスなんて何の得にもならない」なんて思っている、お金にがめつい人。ところが、昔の仕事仲間の幽霊に連れられて、過去・現在・未来を旅しながら、貧しいけれど心温かい人々や自分の将来の姿を見せられて…。最後にどうなるのかは、ぜひ読んでみてくださいww。

キリスト教の信者でもそうでなくても、クリスマスは、家族や大切な人との時間を大事にしたり、感謝の気持ちを伝えたりする日。日本では文化として根付いているのかなと思います。(入院中の母も、お医者様や、看護師さんを始め、病院で働くさまざまな方々に、感謝を込めてクリスマスカードを渡したいといって、この間準備を手伝ったりしました。)

今年一年を漢字一字で表すとしたら?

中川さん:さて、今年も間もなく終わりますが森館長にとって、どんな一年でしたか?恒例の漢字一字に表すと?

森:そうですね。今年は元旦から能登半島地震が起こって、普段からの「備え」が大切だと思い、「」という漢字を今年の一文字にしたいと考えました。実際に一年を振り返って…アメリカの大統領選挙や、日本で行われた選挙、今年はネットの情報(特に動画やSNS)が大きく影響を及ぼしたことが、すごく印象に残っています。信頼できる情報はどこにあるのでしょうか?(母の病気のことでも、信頼できる分りやすい情報に図書館で出会って救われたということもありました。)いろいろな情報を比較して、自分自身で考えたい。そんな時、図書館を思い出していただけたらと思い、信頼の「」を、希望を込めて今年の一字にしたいと思います。

中川さん:信頼できる情報が得られる図書館。大切ですね。今年も一年間、図書館の話題で豊かな時間を過ごすことができました。リスナーの皆さんへメッセージをお願いします!

森:もうすぐクリスマス、そして年末年始ですね。図書館には、クリスマスやお正月に作りたいお菓子やお料理の本、いろいろな地域での伝統の行事、郷土の食べ物に関する本なども、たくさんあります。
それから、この1年、信州を旅してきた「旅する本箱」が図書館に帰ってきたので、関連イベントを12月18日(水)の午後に行います。予約などは特に必要ありません。本のある居場所づくりに興味のある方など、ご参加いただければと思います。
年末年始、「おうち時間」を楽しく過ごしていただくのに、図書館の本はいかがでしょうか? お待ちしています!

1 2 3 4

このブログのトップへ

このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら

県立長野図書館 総務企画課
TEL:026-228-4939
FAX:026-291-6252