世界の子どもたちとKOINOBORI!

大型連休も終盤を迎えた5/5(日)子どもの日。「信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター・Fablab長野」と「株式会社アソビズム」と県立長野図書館による三者連携のキックオフイベントとして、「国際こどもの日―ミニ KOINOBORI を作ろう―」を開催しました。
 
世界のFablabネットワークが制定する「国際こどもの日」(GLOBAL KIDS DAY)に合わせて、ミニサイズのこいのぼりを作ります。
信州大学教育学部の村松先生が、あらかじめレーザーカッターやUVプリンタで作っておいてくれた素材を使い、子どもたちはこいのぼりのデザインと組み立てに挑戦しました。
骨組みはレーザーカッターで切り出し、サテンの布地にUVプリンターで印刷された下絵に色を塗ります。キラキラペンのインクが乾くのを待ちながら、ものづくりラボのいろんな工作機械が動く様子を見学したり、図書館で集めたこいのぼりの絵本を開いてみたり。組み立ての難しいところを未来工作ゼミのおにいさんおねえさんたちに手伝ってもらいながら、世界にひとつのこいのぼりが完成しました!
作業時には世界各地のFablabと中継でつながり、それぞれの場所で同じようにこいのぼりを作っている風景がモニターに映し出されています。子どもたちはカメラに向けて自作のこいのぼりを振り、地球の反対側にあるベネズエラに向かってスペイン語であいさつをしました。
 
ネットワーク技術の進化は、世界との距離をグンと縮めました。日常的に触れる機会の少ない機器類も、精通したサポーターがいれば安心して試すことができます。家族や学校での人間関係で完結しがちな子どもたちの社会も、こういったイベントを通してほんの少し広がるのではないでしょうか。知りたいことやってみたいこととの壁をできるだけ取り払い、体験の中から多くの発見を見つけてもらうこと(もちろん、子どもも大人も)は、図書館の果たすべきミッションのひとつだと考えます。
「信州・学び創造ラボ」は “なんにもないからなんでもできる” 自由な創造空間です。身を落ち着かせる場所、思いを表現する道具、アイデアを形にするための機器はありますが、それを使うことでどんな学びが生み出されるのかは未知数です。オープンからちょうど一ヶ月が経ち、この場の持つ可能性も少しずつ広がってきました。今後はさらに、こちらに訪れる方々の好奇心が刺激されるような、触発的な機会を提供していきたいと思っています。
 
また、このイベントには長野高校新聞部の皆さんが取材に来てくれていました。彼らは半年以上にわたり、自宅や学校以外における “高校生の学習場所” をテーマとした取材記録をまとめています。「信州・学び創造ラボ」のコンセプトや新しい学びの空間を実感してもらうには、今回のものづくりワークショップを体験してもらうのがいいのではと考え、この日に合わせて取材を組んでもらいました。
高校生にとっての「学習」とは、テキストと向き合う個人的な勉強時間のイメージが強いかもしれません。このたびの県立長野図書館3階のリニューアルで、いわゆる「学習室」は形を変えましたが、利用できる座席数は全館で2倍近くまで増えています。「勉強ってなに?」「学ぶってどういうこと?」という我々からの投げかけを、彼らはどう受け止めてくれたでしょうか。どのような記事に仕上がるのか、とても楽しみです。
 
※ 県立長野図書館FBポスト
“ものづくりを通じた創造的な学びのプロセス”」
https://www.facebook.com/1733183193389048/posts/2801722493201774/
「◉ ものづくりを通じた創造的な学び」
https://www.facebook.com/NaganoLib00/posts/2824498537590836
※ Fablab NAGANO
https://fablab-nagano.org/archives/2397
※ 未来工作ゼミ
https://www.futurecraft.jp/weblog/11149
※ 県立長野図書館web
http://www.library.pref.nagano.jp/osirase_190424
※ Fablat kids
https://m.facebook.com/fablatkids/

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