2018.11.13 [ 児童図書室 ]
違いがわかるとオモシロイ!「Welcome to Japan 海外から来た絵本たち」
しかし、です。
現在の子どもたちと、保護者の方が子どもだった頃、手にしていた『はらぺこあおむし』は、
全く同じように書かれている本なのでしょうか?
実は『はらぺこあおむし』は、
日本語版では原作を直訳せず、少し表現を変えている場面などがあります
また、出版年によって少しずつ絵や色などが変わっている場面もあります。
英語版、日本語版、そして出版年の違う『はらぺこあおむし』を読み比べてみるのはいかがでしょうか?
新たな発見が見つかるかもしれません
また、海外版と日本語版の本の違いは訳し方だけではありません。
本の綴じ方、装丁、本の形・・・。
国によって言語や文字も異なるため、本の作りはその国の文字が読みやすい体裁で作られます。
本の歴史を調べると、
世界中の人々が、遥か昔からどのようにして情報を得ようとしていたのか、工夫をして本を作り、知に触れようとしてきたのかを知ることができます。
幕末・明治の頃、それまでたて書きが主流だった日本に、よこ書きが主流の海外の本が渡ってきた時、人々はどう反応したのでしょうか。
どのようにして、現在のように多くの人が読めるようになったのでしょうか?
本の作り方や歴史、出版文化の歩みなども調べると、
また一段と面白い本の世界に触れることができるかもしれません
「Welcome to Japan 海外から来た絵本たち」はH30年11月15日(木)まで、
児童室で展示しています。
当館にお越しの際は、また1つ違った角度から読み解く、
絵本の世界にぜひ触れてみてください
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