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【開催報告】けんトショ月イチ館内見学ツアーNo.003-01「猫は書庫で丸くニャる」

だんだんと定着してきた、けんトショ月イチ館内見学ツアー。みなさん、もう参加されましたでしょうか?

最近では、「来月のツアーはいつ開催されますか?」というお問合せの電話をいただくようになるなど、楽しみにしてくださっている方もだんだんと増えてきているようです。職員一同、毎回楽しみながら企画していますので、ご都合があいましたらぜひ1度お越しくださいね
(事前申し込みなどは必要ありませんので、ふらりとどうぞ!)


さてさて、ちょっと遅くなりましたが、2月のツアー報告です。

大人の方7名参加してくださったこの回は、2月22日が猫の日にちなんだり、担当職員が猫好きだということなどから、書庫に眠るさまざまな「ねこ本」をご紹介するツアーとなりました。参加者の方にご覧いただいた本を少しだけご紹介します。

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郷土資料のフロアでは、「信州と猫」をテーマにいろいろな本を見ていただきました。

猫と一茶』、『一茶と猫』は、俳人小林一茶の猫の俳句集です。一茶は動物を題材にした句を多く詠んでいますが、なかでも猫の句が一番多く残っています。

喬木村出身の児童文学者 椋鳩十は、多いときは10数匹の猫を飼っていました。『椋鳩十のネコ物語』には、彼が書いた野良猫や真っ白いペルシャ猫の話などが載っています。ちなみに、喬木村立椋鳩十記念図書館には現在「ムクニャん」というネコ館長もいるんですよ。ネコ館長の動向は喬木村図書館のFacebookページをチェックしてみてくださいねhttps://www.facebook.com/takagi.mukutosyo

飯田市出身の菱田春草は、朦朧体でふわふわとした毛並みの黒猫の絵を描きました。

そして、猫とつながる信州といえば栄村の「猫つぐら」。村民の方がひとつひとつ手作りで編む猫つぐらは、暗くて狭くて、通気性よし。そんな猫つぐらの作り方を解説した愛猫家垂涎の指南書がこちらです!→『猫つぐらの作り方

可愛い愛猫のために自分で作ってみるのもいいかもしれませんね

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他には、70~80年代に出版された猫の飼い方の本から、世の中の猫の流行りについてお話ししました。

この時代の本には、シャム猫やペルシャ猫が表紙になったものが多くあります。当時の人気品種だったんですね。

海外でも人気は同様で、『ニュースになったネコ』という本には、シャム猫やペルシャ猫の餌代を経費にして免税措置を受けようとするイギリスの農場に対して「シャム猫とペルシャ猫はネズミを捕る猫としては認めない」という通達が出たという記述があったりします。

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最後は、書庫の中で自由に猫の本を探すフリータイム。それぞれが見つけた猫の本をみんなで見つつ、猫談義に花が咲きました。中には、「実家で飼っていた猫を思い出した」という方もいらっしゃいました

こんなかんじで、担当職員の猫愛がつまった1時間。参加者の皆さんには、今回セレクトした本などを通じて、また新たな猫の魅力を発見してもらえたらいいなと思いました。


さて、次回のバックヤードツアーはこちらです!プレゼンターは当館館長が務めます。どうぞお楽しみに

けんトショ月イチ館内見学ツアーNo.004-01

「古本鑑定団がゆくー書庫で一番高価な本を探そう!気分は古本セドリツアー」

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