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一茶記念館の企画展「一茶と善光寺」で当館の古文書を展示中です!

いよいよ7年に一度の盛儀、善光寺御開帳が始まりましたね

各地で様々な関連イベントが開かれていますが、信濃町にある一茶記念館でも「一茶と善光寺」と題した企画展を開催しているそうです。

 

一茶にとって善光寺は故郷の信濃町柏原に近く身近な存在であったことから、季節ごとの様々な姿を詠んでいます。

 しぐるヽや 牛に引かれて 善光寺 享和3(1803)年

 花咲くや 在家のミダも 御開帳 文化13(1816)年

 さく花の 開帳に迄 逢にけり 文化13(1816)年

 

ところで、今回のこの企画展には当館が所蔵する古文書が展示されているんですよ

 

『手児奈集』戸谷猿左編,1800(寛政12年)

『さざれ石』戸谷猿左編,1797(寛政9年)

『旅日記』今井柳荘,1795(寛政7年)

『水薦刈』今井柳荘編,1794(寛政6年)

 

など、合計9点の古文書を貸出しています。これらは、善光寺威徳院住職・俳諧研究家であった林順亮(1868-1941)が収集した、信濃関係俳書を収めた威徳院文庫の中の資料です。威徳院文庫には、宮本天姥・倉田葛三・戸谷猿左・今井柳荘をはじめ、主として長野県北信地方俳人の俳書が集められています

威徳院文庫の目録は当館ホームページでご覧いただけます →「威徳院文庫目録」(PDF)

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←ちなみに、この資料は

『一茶発句集』一茶,文政12(1829)年

です。もちろん当館の所蔵資料なのですが、来館しなくても長野県のデジタルアーカイブシステムである「信州デジくら」で高精細の画像を見る事もできますので、ぜひおためしくださいね

(これは信州デジくらからの画像です。)

 

この一茶記念館の企画展は、こうした貴重な資料などを参考に、善光寺俳壇を紐解きながら一茶の活躍を紹介しているとのことです。開催は、4月5日(日)~5月31日(日)までとなっていますので、北信濃の遅い春を感じながらお出かけになってみてはいかがでしょうか

詳細については一茶記念館のサイトをご確認くださいね

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