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【開催報告】けんトショ月イチ館内見学ツアーNo.001-01「習ったものを見てみよう」

今月から新たにはじまった「けんトショ月イチ館内見学ツアー」。

(告知記事はこちらです→https://blog.nagano-ken.jp/library/work/backyardtour/2671.html

第1回目の今月は「習ったものを見てみよう」がテーマでした誰もがきっと一度は学校の授業で目にした・耳にしたことがあるあんな本、こんな雑誌を実際に見てみよう!ということで、当館の書庫に眠る資料をご案内しました。

今回は、そのツアーの中身を少しご紹介いたします


まず始めにご案内したのは、郷土資料や自然科学の資料を収蔵する5階の書庫。ここでは、理科の授業でやったアルコールランプの実験の様子を写真でご覧いただいたりした後、日本史の教科書に出ていたあの「解体新書」の修正版である『重訂解体新書』や、佐久間象山の蔵書だった『太平広記』(未登録資料)に書き込まれた朱筆を見ていきました。この赤字を佐久間象山が書いたのだと思うと、ドキドキしてしまいます

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そして別のフロアでは、大型の美術書『日本絵巻物全集』で「鳥獣戯画」の細部を見たり、『日本絵巻大成 第1巻源氏物語絵巻』の「鈴虫」の場面と、それが描かれている2,000円札を見比べてみました。

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さらに、徳川4代将軍家綱の時代に木版で刊行された『源氏物語』と、11代将軍家斉の頃に書かれた源氏物語のパロディ本『偐紫田舎源氏』(にせむらさきいなかげんじ)を見ていきます。同じ場面を描いているのに、大和絵風の挿絵と、江戸の浮世絵のような挿絵では、あまりに違いすぎてびっくりです。

その後、「習ったもの」というわけではありませんが、地下書庫に保存されている過去の「今日(12/16)の新聞」を見ました。10年前、20年前の今日、何があったのかを知るには参加された方も昔の新聞を眺めながら、「あれからもうそんなに経つんだね」と、感想を漏らされていました。

最後に、寒い書庫から出てきて暖かいナレッジラボUCDL(ウチデル)の中で、『明和九年目黒行人坂火事絵』の巻物を見ました。これは「明和の大火」といわれる大きな火事で、日本史で取り上げられていました。当館にあるのは復刻版で本物ではありませんが、江戸の火消しの消火活動がわかる資料です。普段、軸物を見ることは少ないので、また登場させたいと思います

今月から始まった月イチ企画のバックヤードツアー、ご参加いただいた方には、「こんなものがあるんだねぇ」と、いろいろ楽しんでいただけたようです。


さてさて、来月のツアーでは何が出てくるでしょうか?

お1人でも、ご家族でも、お友だち同士でも、気軽にご参加くださいね。どうぞお楽しみに

 

▼次回の予定

○日時: 平成30年1月21日(日) 13:30-14:30

○集合場所: 2階一般図書室内 ナレッジラボUCDL(ウチデル)

○テーマ: 近日中にお知らせします

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