2013.08.08 [佐久のいい景色]
五郎兵衛用水を歩く会に参加してきました!
初めまして!
農地整備課新米のKS36です。
今回は、8月3日に開催された「五郎兵衛用水を歩く会」の模様をレポートさせて頂きます!
「五郎兵衛」と言えば、佐久の有名ブランド米「五郎兵衛米」を頭に描く方がいると思いますが、まさに五郎兵衛用水は、その五郎兵衛米のみなもととなる用水路です。
このイベントは、「五郎兵衛用水」の歴史を現在に伝える「五郎兵衛記念館(佐久市教育委員会)」が主催で年1回実施しているもので、なんと!今年で21回目の開催だそうです。
五郎兵衛用水は、江戸時代に市川五郎兵衛翁が私財を投じて開削した水路であり、現在は改修されて別のルートが使われていますが、古い水路の多くは、長野県の史跡として大切に保存されています。
「五郎兵衛用水を歩く会」は、その名の通り、これらの史跡を講師と一緒に実際に歩いて巡り、用水路の歴史を学び、親しみを持ってもらう目的で開催されているものです。
好天に恵まれた中、イベントは用水が潤す五郎兵衛新田から始まりました。
さっそく、「築せぎ」と呼ばれる水路沿いを歩く参加者の方々です。
今年は一般参加者30名、随行等含めて41名の大行列です。
水田地帯を見渡す高台では、五郎兵衛翁のお墓や、記念館に立ち寄ります。
記念館ではパネルや模型を使った説明を、改良区理事長さんから頂きました。恥ずかしながら、自分も講師としてお話をさせていただきました。
記念館の次は、住宅地に残る用水路跡、現在も現役で使用されている用水施設の役割など、バスでの移動も交えつつ、舞台は河川からの取水口、春日頭首工まで進みます。
頭首工には、江戸時代に掘られた「掘り貫き」と呼ばれる昔のトンネルが現在も残され、実際に触れることが出来ます。
道なき道を進んで行くと・・・
江戸時代の鎚跡まで感じられるかのような、トンネルが姿を現します!
大人が四つん這いになってやっと通れるような、狭いトンネルです。
山肌を縫うように掘られていたようですが、最長区間は300m以上もあるようです。
ここで一旦記念館に戻り、昼食を取った後、バスは用水の水源へと向かいます。
水源は蓼科山の山中にあり、「五斗水」と呼ばれ、五郎兵衛翁が3年もの間山中を捜し歩いた末に発見したものと伝えられております。現在もこんこんと湧き出る水は、農業用水のほか、水道水にも利用され、私たちの生活を支えてくれています。
参加者の皆さんは、この冷たく美味しい水で喉を潤し、水筒などにも水を入れて持ち帰っておりました。
ここでは、ちょっと一息入れて、標高1,900mの水源を彩る草花をご紹介します。
ヤマホタルブクロ
ハクサンフウロ
ヤマオダマキ
密やかに咲く水源の花々もイベントに花を添えてくれました!
水源で喉を潤した後は、五郎兵衛新田を一望できる大河原峠で展望を楽しみ、望月高原アイス・ヨーグルト工場で濃厚な味に舌鼓を打った後、浅科小学校にて解散となりました。
とても濃厚なのむヨーグルト。 やみつきになること間違いなしです!
歩数計をみると、歩いた歩数は何と14,000歩!!
参加者の方々の健啖ぶりに驚くと同時に、このようなイベントが21年間も継続されている事実から、住民の方々にいかに五郎兵衛用水が親しまれ、大切にされているのか改めて感じさせられた一日でした。
これを見ている皆さん、来年は、あなたも参加してみませんか!?