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平成30年度「さくっとミーティング」(第2回)を開催しました!

こんにちは!佐久地域振興局企画振興課のカンです。

みなさん・・・カラマツを使って建てられた住宅があることをご存知ですか?

佐久地域では昔からカラマツの植林が盛んで、地域全体の半分程度をカラマツ林が占めるなど、カラマツは佐久地域を代表する樹種です。

また、国産材の中でもトップクラスの強度がありますが、芯の部分がねじれたり、ヤニが出たりする性質があることから、土木工事用の材木やベニヤ板など用途が比較的限られていました。

しかし、近年では脱脂乾燥などの技術の確立や、カラマツが成長し、ねじれの多い芯の部分をはずすことができるようになったため、上記の性質を抑えることが可能となり、強度が求められる住宅用木材としてカラマツを使う取組が広がりつつあります。

少し時間が開いてしまいましたが、7月6日(金)の「さくっとミーティング」では、そんな佐久地域産のカラマツを使って実際に家を建てられている(新築・リフォーム)南相木村の「二代目桐原建設」の代表 桐原 満さんにお話をお聞きしました。

 

【お話いただいた主な内容】

●カラマツは強度があり、家の骨組みに適している。また、色の変化など木材の経年変化が楽しめる。

●地域の木材を使うことは、運搬などの輸送コストが削減でき、また、地域資源の循環を通して山を守り、地域の活性化にもつながる。

●自然乾燥の方が木に粘りが出るため、製材後1年以上自然乾燥させたカラマツを使っている。自然乾燥するために長期間木材を置いておく場所を提供してくれる会社もあり、こだわる人だけでなく、それを支える人も出てきて、カラマツを活用する環境が整ってきた。

●地元には主伐の際に状態の良いカラマツがあったら声をかけてくれる人もいる。地元の人に支えられている分、責任感も感じている。

●施工にあたっては、木材の接合部を手で加工する手刻みや、金物を使わずに柱や梁を組み上げていく木組みなどの手仕事を重視している。手仕事の方が、作り手の思いがこもってより丁寧な仕事ができるとともに、職人の技術を後世に残していくことにもつながる。

●カラマツを使って家を建てることがまだ一般的ではないため、今後はカラマツの魅力をより広くPRして需要を増やすとともに、その需要に対応できるようなカラマツの供給体制を整えていく必要がある。

など、お持ちいただいたカラマツ材のサンプルを見使いながら、多岐に渡りお話をしていただきました。

ミーティング後には、桐原さんが実際にカラマツを使って建てられた住宅や、作業場の見学もさせていただきました。

 

 

 

 

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