信州魅力発掘人 信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

信州魅力発掘人

信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

山×スカイランナー vol.1

地域とスポーツの魅力を次の世代に伝えていきたい(photo by Sho Fujimaki)

「スカイランニング」という言葉から、どんなスポーツをイメージしますか?「空を駆ける」?「山を走る」?トレイルランニングとは違うの?
そんな疑問を解決してくれるのは、2006年にスカイランナーワールドシリーズで日本人初入賞した上田市在住のスカイランナー・松本大さん。実は長野県では100年前から行われているという、スカイランニングに迫ります。

スカイランニング=「スピード登山」

- スカイランニングとは、トレイルランニングとは違うものなんですか?

似たようなスポーツに見えると思いますが、世界的には別の競技です。スキーでいうと、アルペンとクロスカントリーくらい、はっきり違います。

- そうなんですか?具体的には…?

簡単にいうと、トレイルランニングはオフロード、舗装されていない道を走るスポーツです。なので、本来はトレイルランニング=山、とは限らないんです。例えばアメリカのオフロードは、なだらかな丘陵や平原もあります。でも、日本だと舗装されていない道=林道・山道、になってしまうので、山岳のイメージがひとり歩きしている状態なんです。

- では、スカイランニングは?

スカイランニングのフィールドは山岳です。走るというよりも、駆け上る・駆け下る速さを競うスポーツなんです。場所によっては手を使ってよじ登るところもありますし、ジャンプして下りて来るようなテクニックもあります。「スピード登山」といえば、ピンと来ますかね?

2014年キナバル。日本人として初の優勝。アジアの主要大会は全て制覇

2014年キナバル。標高4,000m超、急峻な岩山を駆け下る

- なるほど、走るというよりは登山なんですね。

トレイルランニング協会は陸上協会の傘下なので、陸上選手のマインドで、あくまで「走る」ことがテーマです。市場規模も小さいので、2つを一緒にしてマーケティングしているような状態です。

- 言葉としてはトレイルランニングのほうが認知度が高い感じがします。

両方やっている選手も多いです。私はスカイランニングが専門ですが、たまにはトレイルランニングでのんびり走ることもあります。逆にトレイルランニングの選手がスカイランニングをすることもあります。大きくいえば、アウトドアのアクティビティの一つですね。まあ…細かいことをいえば、超高層ビルの階段を一気に上るというのもスカイランニングの種目の一つだったりするんですが。

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