2015.12.11 [木曽チャリ!代表 川合克巳さん]
山×商店主×自転車乗り vol.1
- コツみたいなものがあるんですね?
そのスキルが身に付けば、今まで車でしか行けなかったところに、自分の体だけで行くことができるようになります。頑張って坂を上れば、素晴らしい景色が待っていたり、「俺、意外といけるじゃん」みたいな達成感を得られたり。スポーツ生理学的に「ランナーズ・ハイ」ってあるじゃないですか。
- マラソンなどで長い時間走っているとテンションが上がってくる状態ですね。
そういう要素もあります。ひたすら坂を上りたいっていう人たちもいるくらいです。そういう人たちにとっては、木曽のロケーションは垂涎の的ですね。ここで坂を上りたいために、三重県から移住したという人もいます。坂好きにとっては、「マウンテンサイクリングin乗鞍」と「セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝」は2大イベントですね。
- 木曽を拠点に、どういうところを走れるんですか?
国道19号はちょっと大変ですが、木祖村、境峠を越えて奈川に抜けると乗鞍や上高地、野麦峠を越えれば高山へ出られます。伊那谷は国道や広域農道は車が多いですが、そこから1本細い道に入れば面白い道もあります。
- 伊那の方へ抜けると、かなり広域に足を延ばせますね。
でも、ちょっと問題があって。木曽から伊那へ抜けるには、本当は権兵衛峠がいいんです。傾斜はあるけど、車がいなくて安全なので。それが、土砂崩れでずっと通行止めのままなんです。
- じゃあ、現状は権兵衛トンネルで。
権兵衛トンネルは、交通量も多くて距離も長いので自転車向きとは言えないですよね。そこが上手くいけば、遠大なサイクリングルートができるんですよ。伊那、高遠へ行って杖突峠から諏訪に下って、白樺湖に上がって、嬬恋や小淵沢まで…地図にあまり載っていない山がちのところこそ、サイクリングルートの宝庫です。
自転車の面白さ、そしてその自転車に最適な木曽という土地の魅力を語る川合さん。生まれも育ちも木曽ということから、子どものころからアウトドアライフを満喫していたのか…と思いきや、川合さんと自転車との出会いは、ちょっと意外なものでした。いったいどんなきっかけで、そんなに自転車にはまったのか…次回に続きます。
PROFILE
木曽生まれ。大学進学で上京し、卒業後は東急ハンズでアウトドア担当として勤務。家業を継ぐためにUターンし、現在はJR木曽福島駅前の土産・食事処「川合商店」の経営と、木曽のサイクリング情報を発信するウェブサイト「木曽チャリ」の運営、信濃山形自転車倶楽部「レガルスィ イナーメ」イナーメ木曽プロジェクト事務局を務める。
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