-今後は朝市も始めるそうですね。
自家用で野菜作りしている方たちに協力して頂き、残った野菜はうちで引き取りの約束で始めたいと思っています。そうすることで農家の方は売れ残りをなくせますし、野菜は新鮮な土付きのものを提供するので過剰包装の手間も省けます。来年から本格的に始める予定です。
-地元の方と協力した活動、素晴らしいと思います。
こうした活動が積み重なって、将来子供たちが帰って来られるような場所ができればいいと思っています。 ここの子供たちって本当に可愛らしい。横断歩道を渡る子たちが、去り際に帽子をとって「ありがとうございました!」ってお辞儀をする光景なんて、他では滅多に見ることはできません。信濃町のふるさとに、あの子たちがいつでも帰れる場所を残してあげたいと考えています。
また、ここには今の日本がなくしてしまった風景が沢山あります。ここで飼っているヤギもそうだし、ホタルを見ることもできる。都会の人からすればジブリの世界です。こういうところにこそ、商売のチャンスもあると思います。無いものだらけなので、やればやるほど皆さん喜んでくれます。都会に比べて人が少ない、というデメリットもありますが、「本物」を提供することで遠くからもお客さんは呼び込めるはずです。
-京都からいらしたお2人だからこそ分かることですね。最後にこれから起業する方に一言お願いします。
飲食業は現金商売で日銭が稼げると考えている人もいますが、そんなに簡単ではありません。脱サラや転職をして簡単に始められるものではない。2人とも、30年以上積み重ねたキャリアを元にプロ意識を持ってお店をしています。生半可な気持ちではなく、ある程度極めたものをもって起業して欲しいと思います。
-貴重なお言葉ありがとうございます。益々のご活躍、期待しています。 (インタビューは以上です。)
✿あとがき✿
上西さんは、開業前に信濃町商工会の起業塾に参加され、優秀なビジネスプランとして100万円の補助を受けています。
また、昨年の9月には長野県中小企業振興センターの専門家派遣事業にも登録。地元食材を活用した新しいメニュー開発や食材仕入れルート、調達 ・メニュー及びサービス、調理作業、環境の見直し指導 ・レシピの提案、調理指導(出汁の取り方や減塩、健康料理ほか)など 長年培ってきた食の専門知識に基づくアドバイスが可能とのことで、先日はなんと飯田からも派遣依頼があったそう。 インタビューでは、ご夫妻の行動力と徹底した仕事へのこだわりが非常に印象的でした。 こうした活動が広がり、京都の美味しい「おだし」が、県内各所で味わえるようになるととても嬉しいですね。
京オーベルジュ ごはんのお宿 ほっこり、 〒389-1303 上水内郡信濃町野尻3884-39 TEL/FAX 026-255-5757
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