農地整備課のカタギリです。
今年、須坂市と長野市の農地に水を供給する取水施設の改修を担当しています。
現場は、落合橋下流の千曲川右岸にある「綿内揚水機場」の取水口です。
ちなみに「揚水機場」とは、農業用水を低い位置から高いところへ送水するためのポンプ場のことです。
(↑改修前の取水口)
落合橋付近は千曲川と犀川の合流点になっていますが、取水口の設置された昭和30年以降、合流点が下流に移動したことや、河川の砂利採取などの影響で川底(河床(かしょう)といいます)の高さが下がり、平成18年には、国土交通省から「この量までなら千曲川から水を取っていいですよ」と許可された水量のわずか18%しか水が取れない時もあり、下流の約200haの田んぼや畑に十分な水を届けられていません。
(千曲川と犀川の合流点の位置がこんなに下流へ移動しました)
そこで、一昨年から検討を重ね、取水施設の高さを下げる工事を今やっています。
いろいろな制約から既存の取水口の高さは下げられませんが、千曲川は今後も少しずつ川底の高さが下がると見込まれるため、将来にわたって安定的に水を取ることができるように工夫しています。
つまり、40年後の川底の高さを想定して、それにも対応できるポンプ設置工事をしているのです。
(工事中の状況:将来川底が下がっても取水口に水を揚げられるようなポンプを設置します)
この工事の検討については多大な…(苦労話が長くなりますので省略します)
この改修によって、将来にわたって地域の田んぼや畑に農作物が実り、豊かな農村風景が維持されていることを願います。
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