林務課です。
平成25年度に行った「小さくてもキラリと光る取組み」事例を紹介しています。
第6回目は、「米子苗畑山林の整備 ~少花粉スギの安定供給に向けた取組み~」です。
1 背景
米子苗畑は、積雪地帯における県営林用苗木の自給をはかるため昭和39年
に創設されましたが、直営の苗木生産を終了してからは、県内の苗木生産者
に提供するスギの種子生産が主な役割となっています。
中でも、少花粉スギの実用化が求められていることから、平成16年には県
内では唯一少花粉スギ4品種を植栽し、平成22年からはその種子も採取して
おり、「少花粉スギ」の認証を受けた苗木の出荷に向け準備段階にありま
す。
しかし、苗畑の現状は、過去に植栽された様々な品種が混在し不要なもの
も処分されずに放置されるなど、整備方針もあいまいな状況でした。
そこで今年度、苗畑の今後の利用方針を整理し、それに沿った整備を実施
しました。
2 取組み内容
① 種子採取木の整備
苗畑の現状を把握するため、個体識別番号の付け替え、標柱・プラカード
の更新、枯損木・クローン不明木の伐採を行うとともに、各個体の植栽位置
を示した図面を改正し、GPSでも位置を確認できるようにしました。
② 枯損木・不要木の伐採・整理
活用予定のない不要な立木、枯損木を伐採し、少花粉スギ苗木の成長や形
質を調査する試験苗畑を整備しました。
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