こんにちは、商工観光課のクロプーです。
先月18日と24日に長野市と千曲市で「障害者雇用促進セミナー」を開催しました。
障害者が一般企業で就労するには、事業主や職場の皆さんの理解が必要です。
しかし、県内対象企業の約4割が障害者の法定雇用率(「障害者雇用の促進等に関する法律」で事業主が一定割合以上の障害者を雇用することを義務付けているもの)を達成していないなど、依然として障害者の雇用は進んでいないのが現状です。
このセミナーは、障害者雇用に対する公的な助成制度の説明や障害者を積極的に雇用されている事業所からの事例報告を通じて、地域の企業の皆様に、障害者雇用について正しく理解していただくことを目的に開催したものです。
今回は4名の講師の皆さんからお話をいただきました。
最初に、ハローワーク様から「障害者雇用の現状、障害者雇用促進法の改正等」について、続いて、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 長野高齢・障害者雇用支援センター様から、「障害者雇用納付金制度と助成金」と題してそれぞれ公的制度に関する御説明をいただきました。
また、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 長野障害者職業センター様からは「障害別の雇用に際する留意点」ということで、職場における障害者に対する留意事項について、具体的な事例を交えながら詳しいお話をいただきました。
最後は、障害者雇用に積極的に取り組まれている株式会社柿の木農場の柿島会長様から、「個性豊かな人たちと共に働く~地域の中の企業としてできること~」と題して事例報告をいただきました。
柿の木農場は長野市篠ノ井で主にエノキダケの生産販売をされています。
昭和62年に1人の障害者を雇用されたのをきっかけに、今では正社員42名のうち実に23名の方が障害者という、障害者雇用に大変先進的な会社で、昨年には、「障害者雇用優良事業所厚生労働大臣表彰」を受賞されていらっしゃいます。
講演では、障害者に対する様々な就労支援の取組を通して、障害者が職場に受け入れられ、今では会社の一員としていきいきと働いていらっしゃる様子などが報告され、これから他の事業所が障害者雇用を進めていくうえで大変参考になる貴重なお話を頂戴しました。
参加者からは、「実際に障害者を雇用している企業の実体験の話を聞くことができてよかった。障害者を雇用してみようという気になった。」などの感想を多数いただきました。
今回のセミナーでは、参加いただいた多くの企業の皆さんに、障害者を雇用することのメリットを知っていただくことができ、また、障害者雇用について改めてお考えいただく良いきっかけとなったと思います。
一人でも多くの障害者の雇用につながるよう、今後もこのような地道な活動を続けていきたいと思います。
それではまた・・・。
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