飯綱町で2月4日、雪を利用してりんご、そば等の町内産農産物を貯蔵する「雪室」施設が完成し、雪入れ式が行われました。
雪の多い地域では、雪は厄介者であるわけですが、それを逆手にとって、農産物を雪の中に貯蔵して出荷時期を調整するという、雪の冷熱を利用する「利雪」という点と省エネルギーの取組としてPRできるという点で新たな付加価値のつく取組です。
雪室は飯綱町柳里にある「横手農産物直売所」の隣に、村が事業主体となり県の地域発元気づくり支援金事業を活用して建設。町ふるさと振興公社が指定管理者として管理運営するもので、貯蔵した農産物は「雪ねむり」としてブランド展開するものです。
「雪ねむり」ブランド(商標登録済みです)
当日は、あいにくの雨降りでしたが、ブルド-ザーや除雪車を使って、施設の中に雪を入れました。
雪入れ式で相澤町長は「町の農産物のブランド力向上を目指す」とあいさつ。
(あいさつする相澤町長)
(雪室内で貯蔵されるそばとりんごです)
長野地方事務所や長野農業改良普及センターでは、「雪室プロジェクト」として販売戦略や雪室内の温度変化、りんごの糖度等の品質調査を通じて、ブランド力向上に協力することにしています。
(長野農業改良普及センターで自動温度記録計を設置しました)
2年後の新幹線金沢延伸による観光客の増加が見込まれる中、新たな食の観光資源になるとともに、この取組が広がれば、「雪室ブランド」として地域農業の振興に寄与するものと期待されます。
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