午前7時半、主婦を中心に数名のスタッフが各店舗に出勤し、開店時間の午前11時に合わせて、1人当たり4品程度の料理を作ります。各料理別に担当者が決まっていて、慣れた手つきで調理が進みます。開店前の時間帯は調理に集中できますが、営業が始まると客対応もあるため、来客が増える時間帯は、スタッフが調理場とレジスターの間を行ったり来たりして、対応に大わらわとなります。スタッフが足りないときは、自ら厨房に入って包丁も握る小林さんは、普段からスタッフと軽妙にコミュニケーションを取って、明るい店舗の雰囲気作りにも努めています。
千曲店に訪れた女性客は「美味しい惣菜を買い求めて、よく来ている。スーパーでは惣菜といっても揚げ物ばかりになるので。」と話し、川中島店に来ていた白馬在住の女性は「好きなものを少しずつ選べることがいい。添加物の類を使っていないので安心して食べられる。」と笑顔で語ります。
ホリホックは、元々、親会社の農業生産法人が自社栽培した野菜を販売するために設立しました。当時、親会社の役員として県内外で活躍していた小林さんが、法人の立ち上げを任され、千曲市内に現在の店舗を構えました。7、8年前に直売所としてスタートし、売上げを伸ばすために、3年ほど前から惣菜販売も始めた経緯があります。
惣菜のメニューを考える際に大切にしたテーマは「学校給食のように、子供が安心して食べられること。」。定番の食卓料理に加え、スタッフを通して各家庭に伝わる「おばあちゃんの味」などのレシピを集めて、保存料や添加物を使わない調理を地道に続け、試行錯誤を繰り返しながら現在に至っています。
これまで、特段、広告を打つこともなかったという小林さん。惣菜店を始めてから、少しずつ、少しずつ口コミで客数が増え、2018年1月には、新たに川中島店を開店しました。川中島店には、その場で食べられる飲食スペースも広く確保して、顧客の要望に応えています。
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