■通学合宿について［ナナメの関係の提供］
　最後に長野県子ども・若者育成支援推進本部長野地方部（長野地方事務所）の自分（Ｓ）から通学合宿についての説明をさせていただきました。

　当日使用した通学合宿の資料の一部

　通学合宿に関わり、子ども会育成会が子どもたちに提供してあげられる関係性を、明石要一千葉大学名誉教授の著書を引用させていただき「ナナメの関係」と説明させていただきました。

　タテの関係は、親子、教師と児童・生徒、先輩・後輩です。毎日のように接する関係の中で、理不尽なことを言わない、言えない、ときとして「ぬるま湯」になりがちな関係です。
　ヨコの関係は、学級内の人間関係です。考え方が同一で偏りやすいため、内向きで自己完結型となりがちです。年上を敬い、年下の面倒を見る体験が乏しくなります。
　そして、ナナメの関係は、異年齢の集団、いとこ同士、地域のおじさん、おばさんです。立場が異なるため、理不尽なことが生じやすい関係です。
　相手の動きを見て、自分の行動を取る作法を身につける必要があります。同時に交渉力も身につけないと自分の主張が通りません。

　大人の社会では、自分の意見を持ち、他者と折り合いをつけながらいろいろな物事を進めていくことが多いかと思います。通学合宿は、そんな大人社会に向けた体験を提供する一つの機会です。地域での取組が広まるように県においても支援していきたいと考えています。

　通学合宿については、次のＵＲＬを参照してください。 http://www.pref.nagano.lg.jp/jisedai/kyoiku/kodomo/shisaku/tugakugassyuku/tugakugassyuku.html