頭首口内で青柳さんからゲートの操作等について説明していただきました
冬はゲートを上げていますが、田植えの時期になると、ゲートを下げて水位を調節して頭首口へ水を入れます。
この時期は水がほとんどありません
続いて、梓川サイフォンへ行きました。
聞きなれない言葉ですが、「サイフォン」とは堰と川の立体交差点のようなものです。
拾ヶ堰は奈良井川から烏川まで水を運んでいるので、途中で梓川と交差しなければなりません。
梓川との交差は、拾ヶ堰を作る上で大きな問題点でした。
最初は牛枠と呼ばれる道具で梓川の流れをせき止め、その横から堰の水を通していたわけですが、大雨で水量が増加すると決壊してしまい、その度に修復していました。
そういった状況が100年ぐらい続きましたが、大正時代になってコンクリート技術が発達したことを機に、サイフォン工事が計画されました。
サイフォンは地下を通っており、実際に見ることはできないため模型による説明を受けました
今の梓川サイフォンは、大正時代に作られたサイフォンを1994年に新しく作りなおしたもので、梓川の河床の地下10mのところを横断しています。
シールドマシンと呼ばれる大きな機械を使って穴を掘ったそうです
シールドマシン
続いて見学に訪れたのは、自転車広場と呼ばれる場所です。ここでは冒頭で載せたように、拾ヶ堰の美しい景観を見ることができます。
そして、この自転車広場ではサプライズゲストが登場しました
平倉六郎右衛門の幼馴染の小政さんが200年もの時を超えて(という設定で)、当時の測量方法の説明をしに来てくださいました
このように木製の道具を使って測量していたようです
自転車広場の後には、「大曲り」と呼ばれる、拾ヶ堰が北に大きく曲がる地点を見学しました。
大曲り
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