歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

2019.10.29　［松本市特産品・名産品お店紹介］

ナワテ通りの新名所は、日本初上陸のアイスクリームショップ「Mt. Desert Island Ice Cream」（松本市）

―川中島ピーチやりんご、プルーンなど地元産の食材を大いに取り入れていますよね。

それが一番のポイントです。乳脂肪分16％という濃厚なミルクを使ったアイスやチョコレ―ト、ピーナッツバターやタイ茶など本店のメニューも特徴的ですが、地元産の食材もMDIICJAPANには欠かせません。食材は、友人からのつながりやFacebookでつながった生産者の方々とやりとりして直接仕入れることが多いんです。ナイアガラワインで戻したレーズンや松本の地ビール、酒糟もメニューに入れました。他にも梨、柿、いちご、味噌、ハーブなどなど試している食材はたくさんあります。そうそう、日本のお祭りなどの屋台で「ポン菓子」ってありますよね。あれをアイスクリームに練り込んだものもおいしいんです！

店内のメニュー表　どれにしようか本当に迷います。

―アイスクリームのレシピは無限大ですね！それが多くのお客さんを捉えている理由でもあるんでしょうね。

日中ずっと「あれが良いかな、これはどうだろう」とレシピのことばかり考えています。別の場所にキッチンスペースがあって、アイスの製造は専任のスタッフと作っていますが、お店に予想以上にたくさんの方に来ていただいているので、製造が追いつかなくて、品切れになってしまう日もあるんです。

―このナワテ通りにお店を出した理由は？

ここは、共同出資者の友人の伝手で使えることになっていました。すごく良い立地だったので、何年か前から押さえてもらっていたんです。実は、ライブができるお店をやりたかったんですよね。長年住んで松本の事情も分かっていたので、アイスクリームショップをやる前から、この場所だけは決めていた、ということですね。

―海外の方も含めて、ケルトンさんだけでなく、他のスタッフの方もテイスティングしながら、お客さんと「ちょっとしたやりとり」をされているのが印象的でしたが、ナワテ通りでお店を出してみていかがですか？

海外からの観光客の方を含めて、人通りはすごく多いので、まだ１ヶ月程ですが、平日で200人くらい、多い時は最高500人以上の方に来ていただいた日もあります。でも毎日来てくれる地元の方もいるんですよ。

―え！？毎日ですか。

そうなんです。帰り際には「See　you　tomorrow！」と必ず言ってくれます。他にも１日２回来てくれる方もいて僕たちも驚いています。ある程度観光客の方に来ていただける予想はしていましたが、ナワテ通りでお店を出している方や近隣の方もたくさん来てくれて、地元の方に受け入れていただいているのが嬉しいですね。先日も近所の保育園の子たちがクラスで保護者の方と「アイスクリーム屋さん見学」ということで来てくれて、お店の前でみんなが並んで座って食べてくれたのは微笑ましかったですね。

―地元に溶け込んでいますね。そういえば、こちらは夜も営業しているんですよね。

そうなんです、これもこだわっていることで、食後のデザートにアイスを、または飲んだ後にアイスクリームを、という思いで夜９時まで営業しています。ナワテ通り自体は、遅い時間はほとんど営業しているお店は無いんですが、意外と多くの方に来ていただけていますね。来年の夏はもっと遅い時間まで営業したいと考えています。それからミルクシェイクなどアイスクリームから派生したメニューも出していきたいですね。

―メニューやお店の在り方など方向性は拡がっていますね。

そうですね。実は県外で出店しないかという話もすでにいくつも頂いています。県外どころかアジアの出店権利も持っているので、海外を含めて色んなところに支店を出していきたいです。ただ、その土地土地に製造拠点とスタッフがいないとできないので、フランチャイズならぬ「フレンドチャイズ」で、一緒に取り組んでいけるパートナーが必要ですね。