-クオリティに対する自信を感じます
「奈川在来」という奈川地区固有の品種を使っています。かつて大きな台風で壊滅的な被害を受けたものの、わずか一握りの種から復活したというストーリー性もある希少な品種で、そのおいしさは高く評価されています。
ただ、今はそばが長野県全体で注目されて、どの地域も力を入れるようになったので、クオリティを維持しないと、他の地域の間に埋もれてしまったり、せっかく商品化してもがっかりされてしまうかもしれません。一生懸命宣伝して、口コミで広まって、いざ実際に食べたら「他と変わらない」なんてことでは水の泡です。
そのため、最近は、地域を挙げて生産者が品質の維持にも取り組んでいるところです。
-奈川在来のそばは信州・松本そば祭りでも人気ですね
昨年まで私も主体的にかかわってきました。
奈川に来てもらいたいという思いから始め、奈川を知っていただいた多くの方の、1パーセントでも奈川の地に足を運んでいただければという考えでやってきましたので、「奈川ってどこ」と興味を持ってもらえればうれしいです。
さらに、「信州・松本そば祭り」の翌週には「奈川の新そば祭り」で在来種の新蕎麦試食会、翌月には、「在来蕎麦週間」として期間中協賛店では奈川在来のそばを提供するイベントを行っています。松本で知って初めて来たという方も多くよかったと思います。
-全国の方に奈川を知ってもらいたい、という熱い思いで、様々な活動をなさって来たのですね
「奈川」の名前をもっと広めたいですね。メディアはNHKやラジオ、新聞、雑誌…と、どれでも大切にしてきましたし、インタビューではいつも奈川の話をしてきました。
メディアで奈川の名前が出て多くの方に知っていただければ、訪れる方々も増えますから。
ただメディアで知って実際に奈川に来てくれた人に本当に質の高いものを提供できるようにしなければと思っています。
(そばとおそろいのラベルが光る「そば焼酎」)
-ただ外へ発信するだけでなく、実際に来た方たちに奈川の魅力を実感してもらえるようにしないといけない、ということですね
そうですね。観光協会長として県外に向けて様々な発信をしてきましたが、今年の春、その役職を降りました。今後は「訪れた方たち」に何を提供できるかです。興味や評判を聞いていらした方の「何があるの」、「何ができるの」、「何がいいの」、に応えられるものを提供していかなければと思っています。
そこで、今年から「信州・松本奈川グリーンツーリズム推進協議会」を立ち上げて、農水省の推進する農泊推進事業を行っていこうと思っています。
これからは農業体験をはじめとする各種体験プログラムや、民泊などの地域交流みたいなことの素地づくり、それを運用・実用できるような仕組みづくりを行っていくつもりです。地域の住民みんなで協力しなければ出来ない事がやれればと思っています。
-民泊は今とても注目が集まっていますよね
民泊は私の商売とは相対するものですが、やり方次第で地域を元気にできると思います。民泊を受け入れることで、家族の中での新たな会話が生まれたり、いろんな考え(食事やおもてなしをどうしようとか)が出たりして、日々の生活にはりあいが生まれ活性化するかもしれない。それで収入も増えれば、地域としても元気になるでしょう。
また、遊休荒廃地の有効利用にもなるかもしれません。
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